2010年03月21日

カントゥス・クアルテット@第一生命ホール

3月13日(土)18:00開演 とりあえず行ったという記録だけ掲載(汗)。

SQW2009−2010 Galleria #90
カントゥス・クァルテット うたは時をこえ海をこえ

【出 演】
◆物集女純子/梅原真希子(ヴァイオリン)
◆大島路子(ヴィオラ)
◆森澤泰(チェロ)

【曲 目】
◆シューベルト:弦楽四重奏曲第13番イ短調op.29D.804「ロザムンデ」
◆アイヴス:弦楽四重奏曲第1番ハ長調「救世軍より」
◆チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調op.22

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2010年01月01日

「のだめカンタービレ最終楽章」前編を見ますた。

・・・・というワケで、正月早々、オールナイトで「のだめ前編」を見たので、その感想などを。

普段は映画館でロードショーを見ることなどないのだが、正月のオールナイトに限って1,000円ということだったので、ラ・チッタデッラのサイトで予約して見たんだけど、さすがに正月のオールナイトということで座席はガラガラ。上映中はところどころからイビキが聞こえてくるのはご愛嬌か(汗)。でも、久々に大きなスクリーンで見たんだけど、やっぱ迫力があるし、ドルビーサラウンドの音響も自宅では味わうのが難しい迫力を感じさせる。自宅でDVDを見られるまで待つのもひとつの方法だが、映画館で見ても決して損をしたとは思わせないものだったと思いマス。

image

※ 映画の詳細は、上記の画像をクリックすれば公式サイトの飛びます。

映像的には、昨年の正月に放送された「のだめヨーロッパ編」のレベルに近いけど、ワイドスクリーンを意識したモノ。映画特有の「引き」の映像も多いので、ふつーの大きさのテレビで見ると迫力不足になるかもしれないなぁ・・・と思った。内容的には、やっぱ昨年までに放送されたテレビドラマのDVDで予習しているか、または漫画の単行本で予習しておかないとわかりにくいかも。

で、テレビドラマ版が楽しめた人だったら、この映画もゼッタイに楽しめるはず。おおいに笑かしてもらいましたが、のだめが千秋と「ボレロ」のチェレスタでトラを依頼されたときの喜び方は、漫画では絶対に再現できない「変態の森」的喜び方で大爆笑!!! それに「空気嫁」!!!

音楽的にはどうかというとツッコミどころも多いのだが、、映画は楽友協会ホールで演奏されるベートーヴェンの7番にはじまってしまうのが、いや・・・・このホールで演奏できるのって、音楽的に頂点を極めちゃってる感があるし、スタンディングオベーションもやり過ぎ感が漂うのだが、まぁ、これはコンクールの優勝記念演奏会と考えてナットクすることにしよう。劇中曲はデュカスの魔法使いの弟子、チャイコの1812年と悲愴、バッハのピアノ協奏曲など。挿入曲では、エルガーのエニグマ変奏曲と、マーラーの5番「アダージェット」が効果的に使われていたのが印象的。

2人の関係がこれからどうなってしまうのか、・・・・もう漫画版で結末はしっているわけだけど、それでも映像でどうなってしまうのか見てみたいと思わせるエンディングも良いデス。それにしても、この「のだめ」の漫画が、その世界観をキープした上でこれだけ面白いテレビドラマ、映画になってしまうとは、数年前はぜんぜん思わなかったなぁ。後編が上映される4月が待ち遠しい。前編をみたら、後編を見ずにはいられなくなってしまいましたヨ。

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2009年12月06日

エルデーディ弦楽四重奏団@第一生命ホール

今日はイイ天気でしたねー、ホント。昨日は冷たい雨が降っていたというのに、今日は朝起きたら雪をかぶった富士山が見渡せて、青空が広がって、ちょっと暖かな陽気。ワタシは午後からロケハンを兼ねて某所を散歩して、その後、晴海のトリトンスクエアへ。午後3時開演のコンサートは第一生命ホールの室内楽。

QW2009-2010〈#88〉 Galleria
エルデーディ弦楽四重奏団
メンデルスゾーン生誕200年を記念して

出 演
エルデーディ弦楽四重奏団
[蒲生克郷/花崎淳生(ヴァイオリン) 桐山建志 (ヴィオラ) 花崎薫(チェロ)]

曲 目
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調op.13
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番ホ短調op.44-2
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番ヘ短調op.80

メンデルスゾーンの室内楽って、ぜんぜん馴染みがなくて、聴いたことがある曲・・・というか、聴いた「記憶がある曲」がぜ~んぜんない。今日のコンサートで一回聞いただけで結論云々という話じゃないけど、個人的に好みの傾向ではないかも。というのも、楽想から、作曲者が何を言いたいのか、どんな感情を込めて書いたのか、・・・そういった思いがあまり伝わってこない。なんか、淡々と曲が進んでしまう感じで、・・・・でも第2番の最終楽章は良かったけど。

そんなワケで、このコンサートの感想を客観的に書けるには程遠い聴き手で終わってしまったんだけど、このカルテット、かなり巧いですねー。いや、たぶん初めて聴くカルテットなんだろうケド、艶やかな1stの音がリードした4人のアンサンブルはかなりの高水準。機能的にも、この曲を聴く限りにおいては申し分なし。

アンコールは2曲。今度は、ぜひ別の曲で聴いてみたいカルテットだ。

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2009年10月18日

プレアデス・ストリング・クァルテット@第一生命ホール

10月18日(日)は第一生命ホールの弦楽四重奏曲のコンサート。

<SQW2009-2010 Galleria#86>
プレアデス・ストリング・クァルテット ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会Y

【出 演】
◆松原勝也(ヴァイオリン)
◆鈴木理恵子(ヴァイオリン)
◆川崎和憲(ヴィオラ)
◆山崎伸子(チェロ)

【曲 目】
◆ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番変ロ長調op.18-6/同第11番ヘ短調op.95「セリオーソ」/同第16番ヘ長調op.135

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でもねー、なんか今日は熱っぽい。軽い頭痛も・・・・。だるい・・・・・。そんなワケで音楽に集中できなかったデス。

でも、なんか懐かしいカルテット、・・・ハレーSQにいた松原勝也、解散してしまったゼフィルスSQの川崎、山崎の二人が、ひとつのカルテットで演奏しているのは、とても懐かしい。音色的な統一感という点では、1stVnの音が浮いてしまって、まだまだ向上の余地がありそうな気がするけど、今後もずっと活動を継続して欲しいです。

今日は簡単ですが、これだけは言わせて、・・・・後半から2階正面一列目に移動したアナタ。イビキうるさかったですよっ!

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2009年10月04日

古典四重奏団のショスタコ・チクルス@第一生命ホール

昨日=10月3日の夕方は、第一生命ホールの室内楽。

最近、コンサートに行くと、かなり高齢の方が多いことが気になっている。若い人もいるけど、なんとなく以前よりも少なくなってきたような気がするのはワタシだけか? 今日のコンサートも一般¥3,500、シニア¥2,500、ヤング¥1,500と割引を設けているのも関わらず、若い人はホントに少ない。・・・それ以上に、客の入りが悪くて、座席の半分以上、・・・7割近くが空席。「のだめ」のコンサートに行くと若い人がほとんどだが、あの客層が実際のクラシックコンサートの客層に結びついていないですねー。困ったことだ。

20091004

<SQW2009-2010 Galleria #85>
古典四重奏団 ショスタコーヴィチ・ツィクルスvol.2-1

【出 演】
◆川原千真(第1ヴァイオリン)
◆花崎淳生(第2ヴァイオリン)
◆三輪真樹(ヴィオラ)
◆田崎瑞博(チェロ)

【曲 目】
◆ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第10番変イ長調op.118/同第11番ヘ短調op.122/同第12番変ニ長調op.133

メンバーの名前だけ見ると男性4人のカルテットに見えるけど、実際はチェロ以外は全部女性のSQだ。かなり前に・・・10年以上前だな・・・・JTアートホールで聴いた記憶がある。少なくとも90年代初めから活動しているらしいけど、、日本の弦楽四重奏団としては珍しいくらいの活動期間の長さを誇る。

今回は、ショスタコーヴィッチ・チクルスの一環で、後期の10〜12番の演奏だ。

ショスタコは好きなんだけど、実はSQについてはあまり馴染みがないという人は多いはず。ワタシもそんな中の一人だ。作曲された年代によって、多少の濃さの相違はあるものの、ショスタコの諧謔的な世界観がショスタコ好きのココロをくすぐりますなぁ。12番の最初のほうは12音技法の影響があるので無機的な音楽になるものの、その後はいつものショスタコの音楽に回帰する。

ショスタコの音楽って、よく「諧謔的」っていう言葉で形容されるけど、なぜかこの言葉以外にぴったりする言葉が見つからない。寂しげなパートも、熱気が帯びた旋律も、み〜んな「諧謔的」。なんか、そんなことを考えながら聴いていました。そんなワケで、感想はざっくりと(汗)。

演奏は、なかなか高水準。弱音の安定感に多少の不安を感じさせるところはあるんだけど、10年ほど前に聞いたときよりもはるかに好印象で、4人の音色に統一感があって呼吸がそろっている。良いカルテットになったなぁ。でも、この客の入りではもったいないですよ。ショスタコの交響曲が好きなら、絶対に弦楽四重奏も好きになると思うんだけどなぁ。

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2009年06月15日

カルミナ四重奏団@第一生命ホール その2

今回の第一生命ホールでのカルミナSQの公演は、全部で4回。3回目の公演は新国立劇場の「チェネレントラ」と重なってしまったので行けなかったけど、1,2,4回目の公演を聴くことができた。客数は相変わらず・・・(爆)。

【出 演】
◆カルミナ四重奏団[マティーアス・エンデルレ/スザンヌ・フランク(ヴァイオリン)、ウェンディ・チャンプニー(ヴィオラ)、シュテファン・ゲルナー(チェロ)]

【曲 目】
◆バルトーク:弦楽四重奏曲第2番op.17
◆シャーンドル・ヴェレッシュ:弦楽四重奏曲第1番
◆ダニエル・シュナイダー:弦楽四重奏曲第3番
◆ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調

この日の席は、前回から5mほど移動したトコ。そんだけの移動でずいぶんと音が変わるんで驚いた。弦の艶やかさが増して、残響音も適度になってイイ感じ。カルミナSQの美点が、ぐっと50% UP(前日比)。しかし選曲が、・・・・。どうもバルトークの旋律って苦手なんだよなぁ。なんか精神的にくら〜い闇の中に引き込まれる感じで、どうも共感できない。つづくヴェレッシュという作曲家の作品も、同じような傾向でダメ。これはあくまでも好みの問題なので、演奏の良し悪しではないのは言うまでもない。念のため。

後半のシュナイダーの曲は面白い曲。第1・2楽章はアラビア風の旋律を醸し出すヴァイオリンが魅力的で、第3楽章はジャズ的な要素が盛り込まれている。遊び心のエッセンスが、堅苦しげな弦楽四重奏曲に盛り込まれていると、鮨の中のワサビ的にイイ味を醸し出す(爆)。え、喩えがオカシイですか? そしてラヴェルは、まるでカルミナのために書かれたような曲。10年ほど前にもカルミナの演奏で聴いたことがあるハズだけど、そのときよりも演奏の肉付き・骨格がよくなって、推進力が増した感じ。

さて、10年ほど前にカルミナが来日したときに書いた文章があるデス。ちと紹介。

カルミナは、スイスのチューリッヒに本拠を置く若い世代のクァルテットである。私たちがスイスに抱く似合わせてイメージのひとつにアルプスの山脈があるのではないだろうか。カルミナの奏でる音楽は、たぶん、多くの人がアルプスに抱くイメージに近いのではないだろうか。清涼で高潔、精緻にして繊細、その反面、厳冬のアルプスを吹き抜ける風のような鋭利さを秘めている。カルミナのアプローチは、どの作曲家の曲を演奏するときでも基本的には同じように聴こえる。シューベルトだから歌曲的に歌わせよう・・・とか、ベートーヴェンだから渋く、ブラームスだから重厚に・・・などという作為はほとんど感じない。彼らは、透徹した譜読みと、徹底的に研ぎ澄まされた技巧から、音楽を再構築していく。これによって作曲家の個性が埋没してしまうわけではなく、より作曲家の表現したいことが明確に浮かび上がってくるのが不思議である。そして、これまでの弦楽四重奏団の演奏とカルミナのそれと比較すると、きっとカルミナの演奏は一枚も二枚もヴェールを取り払ったような明晰さを感じるに違いない。

その時から10年の時間が経過して、カルテットとしても傾向が少しづつ変わってきたのかもしれない・・・今回の3回の演奏を聴いてそう思った。基本的な機能性の高さはそのままに、作曲者の楽想にあわせて音楽の筆致がやや太くしたり、濃淡をつけたり、より伝統的なSQに近づきつつあるような気がした。もちろんイイ意味で。ぜひ来年も日本に来て欲しいデス。

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2009年06月08日

カルミナ四重奏団@第一生命ホール

室内楽を久しく聴いていない気がする。そう、・・・カザルスホールが事実上、幕を閉じて以降、室内楽というジャンルからは遠ざかっている。

ワタシに音楽を教えてくれたのは、・・・・まぁいろいろなコンサートを聴くことで音楽を教えてもらったんだけど・・・その師として筆頭に挙げてもいいと思うのは「カザルスホール」だ。ここで聴いた室内楽で、アンサンブルとは何かというのを学んだような気がするし、あのチェルカスキーに出会ったのもカザルスホールが最初だ。ピアノは別にしても、・・・アンサンブルの基礎の基礎は、やっぱ室内楽、それも弦楽四重奏だと思っていて、室内楽の緻密なアンサンブルを聴かずにオーケストラのアンサンブルを語るなかれ、ナノダよ(爆)。したがってワタシのオケへの最高の褒め言葉は「室内楽的なアンサンブル」だったりする。

こんなふうに室内楽について大上段に構えておきながら、たぶん10年ぶりくらいに弦楽四重奏を聴くことになった(爆)。あのカザルスホールで聴いたことがあるカルミナSQのコンサートが第一生命ホールで行われることを知ったのは先月中頃。しかも1回券でも3,500円と格安、さらにこのホールで行われるSQWシリーズ10回の券で買うと1回当たり2,000円と、卒倒するくらいに安いっ!しかもカルミナSQが4回も入っている!これはもう行くしか!そんなワケで、この週末は室内楽漬け。

20090606

カルミナ四重奏団
[マティーアス・エンデルレ/スザンヌ・フランク(ヴァイオリン)、ウェンディ・チャンプニー(ヴィオラ)、シュテファン・ゲルナー(チェロ)]

6/6(土)18:00
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番ハ長調op.76-3 Hob.V-77「皇帝」
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 op.96 B.179「アメリカ」
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死とおとめ」

6/7(日)15:00
モーツァルト:セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調op.59-1 「ラズモフスキー第1番」

カルミナの実力は、カザルスホールで演奏して国内でも実証済み。ワタシ的な当時の印象は、スケルトン的な透明感を感じさせるアンサンブルは「上善水如(じょうぜんみずのごとし)」、つまりカルミナの澄み切ったアンサンブルは無用な自己主張せず、水のような透明感を感じさせ、さらさらと流れていく感じだった。今回、第一生命ホールで聴いたカルミナは、ちょっと印象が変わっていた。

ホールの音響は、カザルスホールと比べて残響音fが少なめな上に、折からの雨で湿度が高いためか、最初は弦楽器の鳴りがイマイチに感じられたが、音楽が進むに連れて魅力的な音を聴けるようになってきた。その音は、従来のスケルトン的な音楽の上に筋肉がついて、ところどころ力強さをも感じさせるもの。1stのアティアス・エンデルレは、音楽がもともと早い部分はより疾走感が感じられるよう、軽妙な歌いまわしを効果的に用いて音楽にコントラストをつけていく。特にこういったアプローチは、ロマン派で歌謡性にあふれた「アメリカ」や「死と乙女」では実に効果的で、音楽を盛り上げていく。

2日目は天気も回復して、湿度も下がり、弦楽器の調子も最初からヨサゲ。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」では、最初のテーマで軽妙な歌いまわしでスピード感を見せて、この日の挨拶。弦楽四重奏曲第15番は、モーツァルトでは珍しい短調の曲だが、もの悲しげで思索的な旋律を実に美しく歌わせる。苦手なモーツァルトだけど、いい曲だなぁ。こんなにじっくりと聴かせてくれるとはウレシイ誤算だ。さらにベートーヴェンは、カルミナの筋肉質になった音楽の良い面が現れて、適度な滋味深さを感じさせる演奏に仕上がった。

いずれの曲の演奏も、アンサンブルは絶妙。特に初日は久々の室内楽ということもあって、雑念を交えることなくカルミナの音楽に集中することができた。コンサートホールで、これほど音楽に没頭できたのは久しぶりかも。これほどの水準の演奏にもかかわらず、しかもチケット代は格安にもかかわらず、客の入りはイマイチで、初日は8割弱程度、2日目はさらに減って7割弱という感じ。これはモッタイナイ。12日と13日には、カルミナSQのコンサートがあるので、お時間のある人は是非聴くべし。

アンコール:6/6は、モーツァルトSQ19番「不協和音」の第2楽章と、ハイドンSQ79番「騎手」第2楽章。6/7は、JS.バッハ「フーガの技法」よりフーガ第1番と、モーツァルトSQ14番 第4楽章。

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2008年11月08日

名指揮者ジャン・フルネ、逝く。

都響をはじめとして日本のクラシック音楽界に絶大な貢献をした指揮者ジャン・フルネが、2008年11月3日、逝去した。享年95歳。

名誉指揮者 ジャン・フルネ氏の逝去について(TMSO)

世界的なメジャーオケの指揮者を勤めた経歴はないので、その知名度は実力と比して高いとはいえないが、その芸風に接したことがあるならば、フルネが世界最高の指揮者の一人であったことは疑いようのない事実だった。その、洗練された上品な響き、奇をてらわない誠実な音楽は、フルネ独特のサウンドだった。フランス音楽で評価が高かったが、ブラームスやモーツァルトも素晴らしかった。個人的に記憶に残っているのが、ドビュッシーの「聖セバスチャンの殉教」、ブラームスの交響曲第4番だ。いずれも都響との共演だった。

フルネが2005年12月に指揮活動から隠退するステージに選んだのは、日本、それも東京都交響楽団の定期演奏会だった。このたび、都響は、フルネに永久名誉指揮者の称号を贈ることを決めた。ほんとうに素晴らしい指揮者だったと思う。合掌。

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2008年10月19日

アイスランド交響楽団の来日中止!

11月にすみだトリフォニーホールでシベリウスを中心とした音楽を中心に演奏する予定だったアイスランド交響楽団の来日公演が急遽、中止することになった。トリフォニーの紹介するオケはとっても個性的で面白いオケが多いので私もチクルス券を買っていたのだけれど、ホールから公演中止と返金の案内がきた。トリフォニーホールのHPによると、・・・

「ペトリ・サカリ指揮アイスランド交響楽団」公演中止のお知らせ(2008.10.16更新)

この度、11月4日(火)、5日(水)、6日(木)、7日(金)に予定しておりました「ペトリ・サカリ指揮 アイスランド交響楽団《シベリウス交響曲全曲連続演奏会&アイスランド音楽の夕べ》」公演に関し、国際情勢の変化により、アイスランド共和国に厳しい経済危機が発生し、来日できなくなりました。これに伴い、残念ながら急遽公演を中止させていただくことになりました。
チケットをご購入いただきましたお客様には、お詫びを申し上げますとともに、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
つきましては、公演チケットの払い戻しをさせていただきますので、11月14日(金)迄にご購入いただきました各プレイガイドにてお手続きをお願いいたします。
大変お手数をお掛けしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

つまり、アイスランドで起こっている経済危機・金融危機が原因らしい。報道では「国家崩壊の恐れも」というセンセーショナルな見出しがつけられるほど、深刻な経済危機に陥っているとのことだ。年率14%ものインフレに、15.5%の高金利、そして対ユーロで30%の通貨の下落に見舞われ、対策として銀行の国有化が行われたが、危機は一向に収まっていないらしい。高金利を目当てに世界中から資金が集まっていたらしいけど、アイスランドの通貨の価値が大幅に下落したため、その多くが原本割れはおろか、焦げ付く恐れもある。もしかしたらこの危機は、アイスランドだけに収まらないかもしれない。

いずれにしても、クラシック音楽は、スポンサーなしにはなりたたない。今回の来日公演もアイスランドの企業がスポンサーになって実現することになっていたらしいけど、こういった金融危機が影響を及ぼしやすい分野はやはり企業メセナで成り立っている分野だ。クラシック音楽は、その最たるものと言ってよいだろう。今回のアイスランド交響楽団の来日公演の中止は、他人事とは思わないほうがいいのかも・・・・。

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2008年03月30日

今年のサイトウキネン

すでに公式サイトは更新されているのでご存知の方も多いと思うけど、今年のサイトウキネン・フェスティバルのプログラムが発表された。今年は、8月13日(水)から9月9日(火)の28日間の日程で、オペラ、オーケストラ、室内楽等、全13公演。主な特徴は・・・

  • オペラはヤナーチェクの「利口な女狐の物語」(フィレンツェ歌劇場との共同制作・新演出)を上演。
  • オーケストラ・コンサートは2プログラム。Aプログラムにはゲストコンダクターとして下野竜也を迎え、スメタナの交響詩「わが祖国」(全6曲)を、Bプログラムは小澤総監督指揮によりマーラー:交響曲第1番「巨人」他を演奏。
  • その他、武満徹メモリアルコンサートやふれあいコンサートなど。

今年も8月に行く予定だけど、やっぱり選ぶとすればオペラ公演かな。東京では上演の機会が少ない演目を上演することがサイトウキネンの魅力の一つだし、「利口な女狐の物語」はまだ見たことがない演目だ。10,000円の一番安いチケットが確保できればいいんだけど。日程的には、オペラ公演と小澤が指揮するオーケストラ公演Bの両方を見ることは難しいので、気が向いたら下野竜也のオケAのチケットも買うかも。

サイトウキネンの同じくらいに楽しみなのは、松本周辺のいろいろな観光地に行くこと。去年は久しぶりの諏訪湖に行ったけど、今年はいつもどおり乗鞍高原か平湯温泉方面に行ってみようと思う。今年はの〜んびりできる日程を確保できるといいんだけどなぁ。

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2008年01月29日

シャイー&ゲヴァントハウス管弦楽団の来日中止

なにを今更の話だが、主催者からハガキでシャイーの急病によりゲヴァントハウス管弦楽団の来日中止を知った。2月3日に聴きに行く予定だったから、がっかりモードなのだ。某ブログの非公式情報によると、心機能の乱れからミラノの病院に入院したものの、すぐに退院した?とのこと。なにはともあれ、大事には至らなくてよかった。

そういえば、今はゲルギエフ&マリンスキー歌劇場の公演中。これまでは欠かさずにこのコンビの公演には行っていたのだが、今回は結局チケットを買わなかった。ゲルギエフは、最初の来日時はものすごい名演奏を聞かせてくれた。初来日時の「スペードの女王」や「炎の天使」をはじめ、オーケストラの公演なんかは素晴らしかった。その次の来日時には、ショスタコの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」も、極めて意欲的な上演だったし、リヒテルの来日中止で急遽、オケのみの公演となった演奏会もサイコーだった。しかし・・・・来日を重ねるたびに仕事が粗くなってきたような気がする。オケのアンサンブルは低下し、プロダクションも場当たり的な印象を受けた。

そんなワケで、今回はチケットを買わなかった。気にならないといったらウソになるけど、あまり未練はない。・・・・なんか、表題のゲヴァントハウスの話よりも、ゲルギエフの話がメインになってしまったなぁ(汗)。

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2008年01月05日

「のだめ」後編!

うーん、やっぱ前編のほうが面白かったけど、まぁ、これはこれでありかな。後編の方は、漫画とはちょっと違う部分が多かったけど、基本的なストーリー展開には大きな差がないので、漫画のファンの人も違和感が少なかったと思います。

漫画を実写ドラマにした場合、多くは幻滅したりイメージと違ったりするんだけど、この「のだめ」に関しては見事! イメージの違いはあるんだけど、そんなのどーでもいいと思わせるだけのプラスアルファがありました。特に漫画では困難な音楽の表現を、実際に音にして伝えられる点はプラスだし、その音楽化も的確で、クラシックに統一したBGMの使い方も見事。

さて、シュトレーゼマンの日本公演の会場は、MUZA川崎シンフォニーホールだったけど、あのシーンのためだけに大ホールを借り切って、しかもエキストラもいっぱいにするなんて、壮大な無駄という気がしないでもない(^^;)。

ま、それにしても、昨年末に月9版「のだめ」が終わった時に、さすがにヨーロッパ編が出来るとは思っていなかっただけに、前後編ともに、とっても楽しめました。

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2008年01月04日

「のだめ」前篇!

いや、思っていた以上に面白かったですわ、コレ。2時間超のワクだったのに、その長さを感じない。ドラマの内容も、漫画から適度にカットして枠に納めています。それにしてもカネがかかっているなぁ。パリとプラハでロケをするだけでもカネはかかると思うけど、ほんとにスメタナホールとオーケストラを借り切ってるんでしょ?すげー!

元来のクラシック・ファンから見れば、見ればおかしな点はたくさんあるけど、このドラマに限ってそーゆーことを言うのは野暮っていうもの。ジャンのタクトの振り方をはちょっとなぁ・・・と思ったけど、それ以外はマル。ワタシ的には素直に面白いと思う。明日の後半が楽しみ〜。

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2008年01月03日

のだめカンタービレ in ヨーロッパ

年末来、風邪をひいていてどこにも出かけられないということもあり、1月2〜3日に「のだめ」の再放送をやっていたので、ついつい見てしまった。ドラマとアニメが合体したかのような面白さで、今見ても新鮮。ただ、漫画のほうは、ヨーロッパに行って以降、ワタシ的には面白さは、・・・どうもいま一つな感じだ。

でも、1月4〜5日の2日間にかけ、フジテレビ系列で「のだめカンタービレ in ヨーロッパ」がスペシャルとして放送される。これはこれで楽しみだ。上野樹里に玉木宏という従来のキャストにくわえ、ベッキーやウエンツ瑛士、山田優など、ちょっと濃い顔系が新たなキャストに加わる。従来の路線を継承するとすれば、漫画のストーリーをほぼ忠実にたどることになるんだろうと思う。詳しくは上記のリンク先を参照のこと!

早速、レコーダーにタイマーをセット! 興味のある方はおわすれなきように。

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2008年01月01日

プレートルのニューイヤー・コンサート

いやー、やっぱイイですね。特に地デジになってから音が良くなって、ムジーフェラインにいるかのような臨場感を感じます(行ったことないけど^^;)。

ウィーンフィルにとってウィンナワルツは手中にある音楽だし、その実演に接すればウィーンフィルのウィンナワルツは絶品中の絶品であるとわかる。たぶん誰が指揮をしてもそこから奏でられるワルツは素晴らしい音楽になるに違いないと思うのだが、今年の指揮者はフランス人のジョルジュ・プレートル。プレートルは、いつか実演に接したいと思っている指揮者なんだけど、私がクラシックを聴くようになってから日本に来ているのかなぁ? いつか東京フィルだったか?に客演する予定だった時にキャンセルになってしまったようなおぼろげな記憶もある。

はたしてこの音楽がプレートルらしい音楽なのかどうか、よくはわからないけれど、83歳?にしてはとっても元気そうで、コンマスのウィルナー・ヒンクにイエローカードを出すところなんかはとても楽しそう。でも、なんでサッカーボールが出てくるんだ? それに、「美しき青きドナウ」では、バレエがムジークフェラインの乱入!

今回の放送を見ても聴衆の中にはアジア系の顔ぶれが少なくない。最近はきっと中国系の人も多いんだろうけど、キモノを着ている女性がいれば間違いなく日本人。少なくとも放送中にキモノの人を3人見つけた。このコンサート、私も一度は行ってみたいと思うけど、・・・ま、いつか実現・・・・できたら・・いいな・・・・。

リハーサルの模様などは、このページに詳しいですよ→http://kwien.exblog.jp/

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2005年03月19日

ガリー・ベルティーニ追悼

 昨日は夜遅くまでオフィスの引越しをしていてニュースに気づかなかったのだが、今日、ガリー・ベルティーニが急逝したのを知った。
言うまでもなく、現代最高のマーラー指揮者であり、10年ほど前のケルン放送交響楽団とのチクルス、そして都響とのチクルスは、
日本のマーラー演奏を画する演奏だった。


 ベルティーニを最後に聴いたのは、昨年5月の都響プロムナード・コンサート。最後の曲はハイドンの「告別」、
そしてマーラーチクルスの交響曲第8・9番だった。高齢とはいえエネルギッシュな指揮姿、指揮台に向かう足取りの軽やかさ、・・・
都響の音楽監督を離れるとはいえ、桂冠指揮者として都響に再登場することが予告されたので、まさかあの時の演奏が、
文字通りベルティーニとの別れの曲になるとは思っていなかった。かけがえにない指揮者を失った。


 最後に、昨年、5月にマーラーの9番を聞いたときの感想を再掲して、追悼の言葉と代えたいと思います。
素晴らしい演奏を聞かせてくれたことに心から感謝しています。


惜別 〜 ベルティーニ&都響「マーラー 交響曲第9番



 マーラーの交響曲第9番という曲は、たぶん多くのクラシックファンにとって、特別の思い入れがある曲だろうと思う。作曲者自身の死生観が、
ここまで深く音楽化されている例が、他にあるだろうか?実際に、マーラーにとってこの曲は、
完成された最後の交響曲となったのは周知の通りである。この曲を聴いて「言霊」という言葉を思い出した。言葉には魂があって、
発した言葉が事実になるという意味だけれど、もし「音霊」という言葉があるとすれば、この曲ほど魂が込められている音楽は、
他にはないんじゃないだろうか・・・そう思った。



 ライヴでの名演奏には、バーンスタインが1985年にイスラエル・フィルと来日した際の9番が伝説的な名演奏とされているけれど、
残念ながらその頃、私はまだクラシック音楽に目覚めていなかった。その後、グラモフォンから発売されたバーンスタイン&アムステルダム・
コンセルトヘボウ(ACO)とのライヴ録音が、私がこの曲を知るきっかけとなり、今なお、それが私の最上の演奏である。もちろん、
いくつものライヴ演奏も聴いてきた。若杉&都響やインバル&都響はもちろん、小澤」&サイトウキネン、井上&NJP、そしてベルティーニ&
ケルン放送響も聴いたけれど、残念ながらこのバーンスタイン&ACOの録音を上回るものはなかった。今日、ベルティーニ&都響のライヴを、
横浜みなとみらいホール聴いた。ベルティーニが都響の音楽監督としてタクトをとる最後の演奏会である。そして、この演奏を聴いて、
マーラーの9番で、初めて録音を超える実演というものに出会った。



 チケットはソールドアウト。満員の聴衆を迎えたみなとみらいホールは満員。開演の時間となり、ベルティーニは大きな拍手で迎えられ、
3段重ねの指揮台に登る。ベルティーニは指揮台の上でしばし瞑想にふけり、会場の求心力は指揮台一点に集まる。
静寂の中でベルティーニがタクトを持つ。その動きに伴って音楽が奏でられる。その音が私の耳に届いた瞬間から、
すでに私の目頭は熱くなっていた。そうだ、これがマーラーの9番の音なんだ。これまでライヴ演奏で見つけることのできない音だったんだ・・・
そう思った。滋味深く優しい音色。人生の晩年を迎え、枯淡の域に達し、死を迎えるもののみが達し得る境地・・・・それが、
この優しく美しい音色の乗って奏でられる時をすーっと待っていたのかもしれない。



 そして、この先の音楽をいかにして書こうか?正直言って、私自身のボキャブラリの貧困さと、また向き合わなければならない。しかし、
私がコンサートに通うようになって、これほど心動かされる演奏と出会ったのは何回目だろうか。
たぶん私の2,000回近いコンサート体験の中でも、ベストテンに加えるべき演奏だったことは間違いない。この曲は、
やはり第4楽章が山場である。この楽章の出来が、この曲の出来そのものを左右する。そして、今日の演奏は、
私が聴いたすべての曲のアダージョ楽章の中でも、最上のアダージョだった。死を迎え、惜別の情を伴いながら、
これまでの人生を振り返るかのような音楽。その調べから想像するに、充実した幸せな人生だったに違いない。まるで、
ベルティーニと都響のことを謡うかのように。



 今日のベルティーニ&都響の演奏を聴いて、音楽の中には「音霊」がある、・・そう思った。「音霊」という言葉の是非はともかくとしても、
この会場にいた人の多くが涙を流し、惜別を惜しんだ。緊張感は全くとぎれることがなく、最後の音がホールの余韻となって消え去り、
静寂がホールを満たす。そして、何秒たっただろうか。大きな拍手がホールを支配する。ベルティーニは何度もカーテンコールに応え、
オーケストラとともに健闘を称え合う。本当に素晴らしい演奏だった。果たしてこの先、マーラーの交響曲第9番で、
これを超える演奏に出会えるだろうか?もし、願いが叶うのであれば、再びベルティーニと都響のコンビで聴きたいものである。
(04/05/30)

posted by のら at 10:50| Comment(0) | Classical Music

2005年03月13日

「のだめカンタービレ」を読む その3

 最近はバレンタインの義理チョコの風習も廃れてきたのだが、一部では未だに生き残っている。そんなワケで、何の因果か、
職場代表で義理チョコのお返しを買う担当になってしまった私は、近くのデパートに行ったのである。そこでは、
いろいろな有名店が並んでいて目移りする。クッキーやチョコレート、さらには和菓子屋さんもホワイトデーに便乗しているのだ。
義理返しなんだからテキトーに買ってしまえばいいんだけど、いざ店頭に行くとひとひねりしようと考えてしまう私はデパートで買うのをやめて、
ワインショップで買うことにした。しかし、買ってから後悔した。これは、・・・重いっ。


 さて、「のだめカンタービレ」の話である。あれにはSオケとか、R☆Sオケ(ライジング・スター・オーケストラ)などが登場する。
いずれも主人公(?)の千秋真一が常任を務めるオケだ。いずれも音楽大学の学生によって組織されたオケで、
特に後者はオーデションで選抜された音楽祭のマスタークラスの参加者が中心となっているオケである。そのR☆Sオケは、
千秋の厳格なトレーニングによって、音楽評論家やベルリンSQのメンバーを唸らせる演奏をしたことになっている。
なかなか痛快なストーリーだが、しかし、現実にこーゆーことは起こりえるのだろうか?


 私はアマオケの演奏を聞くことはマレだけど、それでも何回かは聴いたことがあるし、
音大の学生によって組織されたオケを聞いたことも数回ある。アマオケの場合、
年に1〜2回の演奏のために半年くらいの練習時間をとって本番に備える。さすがに半年近い練習を重ねれば、実力のあるアマオケだったら、
かなり良い演奏を聴かせてくれるし、音楽大学の学生だったらそれ以上かもしれない。でも、
やっぱり3日間の練習で本番に挑むプロオケとは比較するのは可哀相だ。


 実際、2001年4月に「小澤征爾音楽塾」という名称で組織されたオケの演奏で、「コシ・ファン・トゥッテ」を聴いたことがある。
オーデションで選抜された若手演奏家で組織され、文字通り小澤征爾の指揮で演奏されたオペラだけど、やはりプロオケとの差は歴然としていて、
特に弦楽器の音はガサガサだった。アンサンブルを整えることにかけては定評のある小澤征爾の指揮でもこれである。当時のConcert
Diaryにも書いたが、この演奏を聴いて「アンサンブルは一日にして成らず」ということを実感した。


 現実には、国際コンクールで上位に入賞しても、ステージできちんとした演奏を聞かせてくれるソリストは少ない。
例外はヴァイオリンくらいで、これは神童と呼ばれるヴァイオリニストが数年に一度は登場して、
びっくりするような演奏を聞かせてくれることがあるけど、それ以外の楽器では難しい。コンクールの優勝記念演奏会なんかに行っても、
やっぱりプロの演奏家としてやっとスタートラインに着いた程度の実力に過ぎないのだ。クラシック音楽の世界は、ホントに奥が深いのである。


 でも、実際にR☆Sオケみたいなのがあると良いのになぁ。清良タンの「カルメン幻想曲」を聴いてみたい(^_^;)。

posted by のら at 23:49| Comment(0) | Classical Music

2005年03月01日

のだめカンタービレを読む その2

 このところ妙に忙しい。時間的に拘束されるような忙しさというよりも、スケジュールに追われるような慌しさである。
ホントなら一息ついている時期なんだけど、これからさらに忙しくなる予定なのだ。


 そんな中、amazonで注文しておいた「のだめカンタービレ」の続巻(4〜11巻)を読んだ。これで現在、出版されている
「のだめ」単行本は全部読んだことになるけど、これは掛け値なしに面白い。クラシック音楽ファンだったら間違いなく楽しく読めるはず。
ヒロイン=野田恵(愛称:のだめ)は不思議系の音大生なんだが、
現在の音楽教育では計り知れない天才的なピアノの才能を隠し持っているという設定。さらに風呂にも入らず、部屋の掃除もしないという、
少女漫画では異例のキャラなのだが、こういうキャラがヒロインとして受け入れられるというのも、時代の変化なのだろうと思う。


 対する指揮者志望のピアノ科の所属の千秋真一は、オレ様系のキャラで、ピアノはもちろん、ヴァイオリン、
指揮者としての才能も発揮し、女子学生の憧れの的。このようにヒロインが学内では目立たない存在で、その相手役の男子が「憧れの的」
という設定は、少女漫画の王道中の王道なんだろうと思う。それにしてもヒロインの のだめ
が福岡県の有明海に近い大川市出身という話にも驚いた。この間、私が行った柳川の近くで、バスで佐賀に行く途中の通過したハズの場所なのだ。
なんか不思議な偶然である。


 さて、音楽をテーマにした漫画でいまひとつイメージしにくいのは、紙面から音楽が聴き取れないことである。
もちろん漫画の中では音楽を上手にビジュアル化しているんだけど、たぶん、
漫画の読者の中にはテーマとなっている曲がどんな音楽なのか知らずに読んでいる人も多いはず。だからといってこの漫画を、
実写版映画にしたりアニメにしたらどうなのだろうか?・・・・・・やっぱ、この漫画は、
音のない漫画の世界にとどめておいた方が無難だろうと思う(^_^;)。
読者が頭の中で描いている声や音楽のイメージは人それぞれで、それを超える俳優や音楽を作るのは難しいだろうなぁ。それに、
この漫画の実写版映画を作ったらめちゃくちゃカネがかかりそうだべ。 


 ま、何はともあれ、誰かに借りてでも読んでみることをオススメします。

posted by のら at 22:59| Comment(2) | Classical Music

2005年02月06日

「のだめカンタービレ」を買う。その1

 今朝(つーか昨日だ)は長時間の二度寝をしてしまい、頭痛がする。何で寝すぎると頭痛がするのか不思議なんだが、
いつも週末になるとやるんだなぁ。これで貴重な週末の一日を無駄にすることが多いのだ。夕方、なんとか回復して近所で買い物をした帰り、
本屋に寄った。今日は暇だなぁ・・・と思い、例の「のだめカンタービレ」でも買おうかな、ということで。


 それにしても漫画本を買うなって久しぶりだ。単行本を買うのは、「ガラスの仮面」の36巻だっけ?それを買って以来かも。・・・
いや、近所の古本屋が閉店するときに「究極超人あ〜る」全巻を買ったっけ。いずれにして、ワタシ的には滅多にない行為であり、
しかも少女漫画系を買うというのはヒジョーに勇気のいるコトなのだ。立ち読み防止のビニール袋に入った「のだめ」1〜3巻を棚から引き出し、
ドキドキしながらレジに持っていくと、レジのおねーさんは淡々と会計してくれた(当たり前か)。


 で、ウチに帰って、メシ食って、フロ入ってから読みました。主人公は、少女漫画系にありがちの「天才肌の変わり者」で、
ピアノ科に属しながら指揮者志望のイケメンという設定。住んでいるところが、のだめ と隣同士という設定も、ドラマでよく見かける「偶然」
である(^_^;)。そんなワケで最初はナナメに構えて読んでいたんだけど、読み進むうちに引き込まれていく。
登場人物のそれぞれのキャラが立っていて、かなり面白い。3巻までしか買わなかったのは失敗だったなぁ。明日、
お店に行って続刊をまとめて買ったら、変だよなぁ(←自意識過剰)。

posted by のら at 00:02| Comment(2) | Classical Music

2005年02月02日

「ルル」行く?

 今日、OL向けのフリーペーパー「シティリビング」東京版を手に取ったら、一面が「クラシック&
オペラへの誘い」
がテーマ。発行元がフジサンケイ・グループだから、クラシックにも熱心なのかもしれないが、ここにも
「のだめカンタービレ」が紹介されているのに驚いた。そういえば先日、近所の本屋に行ったら、最新刊は平積みなっていたし、
棚には1〜10の全巻が揃っていた。やっぱ、メジャーな漫画なんだと改めて認識。買おうかな、ちらっと思ったのだが、
久しく店頭で少女漫画系を購入していないので躊躇(^_^;)。昔はなんとも思わず買えたのだが・・・。amazonで買うか。


 さて、新国立劇場の「ルル」、3幕版から2幕版への変更で話題沸騰中。
変更のワケは、憶測が憶測を呼んで、ホントの理由がわからない。まぁ、個人的には、座席割が複雑化し、
前売りで安いチケットが買えなくなってから興味を喪失し、この「ルル」もチケットを買っていないのでどうでも良いのだが、この公演、
あまり売れていないような感じだし、キャンセルも多そうだから安い席が出回るかも。あのBunkamura版「蝶々夫人」
を演出したバウントニーの演出だし、あまり上演機会の多い作品じゃないから、この機会に見ておきたい気持ちもある。
某所で3組6名さまご招待にも申し込んであるんで、当たればいいなぁ。


 それにしても新国立劇場は、話題が絶えない劇場である。まぁ、歌劇場にはスキャンダルがつきものなのかもしれないが。

posted by のら at 22:15| Comment(0) | Classical Music