2009年11月19日

インバル&都響のマーラー@サントリーホール

昨日に続いて、今日(19日)は都響のサントリー定期。しかも、昨日に続いてマーラー。昨日はマーラーの中では最大の交響曲である8番、今日は最小の交響曲である4番。看板指揮者=エリアフ・インバルの登場とあって、チケットは完売となった。

指揮:エリアフ・インバル
ソプラノ:半田美和子

ラヴェル:シェエラザード
マーラー:交響曲第4番「大いなる喜びへの讃歌」 ト長調

20091119-1

良くも悪くもインバルらしいコンサートだったなぁ・・・というのが実感。

まずは、ラヴェルのシェエラザードは、フランスらしい繊細な色彩感が感じられる音色を紡ぎだし、インバルらしい濃密さもブレンドされた演奏で、これは良かった。こういう濃密なフランス的な音色を出せるオケって、意外と少ないと思われ。

マーラーの4番は、たぶん好みが分かれそうな演奏。

最初の鈴の音からかなり大きめで、繊細さに欠ける感じ。・・・でも、オケそのものは非常に緻密にコントロールされているんだけど、音の強弱のつけ方や、旋律の揺らし方、歌い回しなどはかなり癖がある。インバル=フランクフルト放送響のCDとは、かなり雰囲気の違う演奏なのは確かだ。

ワタシは以前にもインバル&都響のマーラー4番を聴いたことがあるけど、そのときもかなりガッカリした記憶がある。どうも、この曲に限っては、インバルの個性・・・というか節回しが作為的な感じがして音楽の自然な流れを阻害してしまっているような気がしてならない。

ただ、オーケストラは、たいへんな熱演だったことは、ここに特筆しておかねばならないと思う。インバルの指揮に応え、そのタクトへの反応も鋭く、テンションの高い演奏を繰り広げた。ソプラノの半田美和子は、声量的にはもう少し欲しいところだけど、声そのものはとても美しく、ラヴェルもマーラーも好演だったと思う。

カーテンコールは、とても盛り上がったので、基本的には高評価だったのかもしれないけど、ワタシ的には前日のアルミンク&NJPの8番のほうがずっと印象的。単に好みの問題かもしれないけど。

posted by のら at 22:44| Comment(0) | TrackBack(2) | orchestra-TMSO
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テンシュテットのマーラー:交響曲「大地の歌」
Excerpt: この録音は、指揮者自身がなかなか出来映えに満足できず、発売が遅れたという録音だ。
Weblog: クラシック音楽ぶった斬り
Tracked: 2009-11-28 06:28

インバルのストラヴィンスキー:3大バレエ
Excerpt: 「春の祭典」はインバルが渾身の力をこめて指揮したような演奏だ。
Weblog: クラシック音楽ぶった斬り
Tracked: 2009-11-29 15:13