2009年03月29日

新国立劇場 Ballet The Chic

29日のソワレは、新国立劇場の中劇場で行われた「バレエ・ザ・シック」と題された公演。キャストは新国バレエ団の主要メンバーが揃い踏みなのだが、演目が必ずしもポピュラーなものではないせいか、客席の入りは7割程度。

20090328-01

それにしても、バランシンの「セレナーデ」はすばらしい作品だ。一昨年の新国立劇場の10周年ガラコンサートでも見た記憶があるけれど、作品としての素晴らしさはもちろん、フォーメーションの動きも、腕の開く角度もピタリと揃えられていて、コールドバレエの水準が高い新国立劇場バレエの美点が端的に発揮された美しい舞台に仕上がった。音楽はチャイコフスキーの弦楽セレナーデを全曲使った作品だが、欲を言えば、もう少し編成を絞って純度の高い音を聴きたかった。

その他の作品ははじめて見たので、比較はできないが、「空間の鳥」は、男性の群舞の前面に押し出した作品。「ボル・ヴォス・ムエロ」はスペインの古楽を用いた作品で、中世の雰囲気をかもし出す作品で、独特の魅力に溢れている。「プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ」は、スピード感の溢れる動きに、コミカルな動きを組み合わせた、非常に高度なテクニックを要すると思われる作品だ。それゆえのミスも散見され、踊ることに精一杯で、このバレエが本来持っている面白さが伝わってういるのかどうかが疑問だったが、こういったバレエ団としてのチャレンジは好感が持てる。古典的な全幕モノのバレエも面白いが、こういった現代的な作品もイイ。少なくともクラシック音楽の現代モノよりも、親しみがもてるのではないか(爆)。

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【振付】ジョージ・バランシン(『セレナーデ』)
トワイラ・サープ(『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』)
ナチョ・ドゥアト(『ポル・ヴォス・ムエロ』)
井口裕之(『空間の鳥』)
【指 揮】渡邊一正(セレナーデ)
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団(セレナーデ)

<セレナーデ>
西山裕子、寺島まゆみ、寺田亜沙子(27日、28日夜)
マイレン・トレウバエフ、冨川祐樹(27日、28日夜)
ほか 新国立劇場バレエ団

<空間の鳥>
前田新奈(27日、28日夜)
貝川鐵夫、江本 拓、八幡顕光、高木裕次、佐々木淳史、末松大輔、アンダーシュ・ハンマル、泊 陽平、清水裕三郎、野崎哲也、原 健太、三船元維

<ポル・ヴォス・ムエロ>
湯川麻美子、遠藤睦子、西川貴子、本島美和、丸尾孝子
高橋有里(27日・28日夜・29日)
吉本泰久、貝川鐵夫、陳 秀介、冨川祐樹
山本隆之(26日・27日・28日夜)
古川和則(26日・27日・28日夜)

<プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ>
福田圭吾(27日、28日夜)
湯川麻美子(27日・28日夜)
小野絢子(27日・28日夜)
さいとう美帆(27日・28日夜)
中村 誠(27日・28日夜)
ほか 新国立劇場バレエ団

posted by のら at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ballet
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