去年の末あたりから「久々に雪が見たい!」と思うようになって、決めたのが今回の飛騨路の旅。平日の通勤ラッシュの中、いかにも山に行くようなリュックを持って冷たい視線を浴びながらw、新宿へ。そこから朝9時ちょうど発の「あづさ9号」で松本へ。
えっ、ちょっと待って、飛騨路に行くのになぜ松本へ?と思ったあなたっ!その指摘は正しい。一般的には飛騨高山に行くのには新幹線で名古屋へ行って、そこから高山に向かうのが最短ルートとされ、旅行ガイドブックでもそれ以外のルートは紹介されていない。せいぜい新宿発の長距離高速バスが選択肢として掲載されている程度。でも、飛騨路に行くのに、松本ルートは有力な選択肢になりえる・・・と思う。そのワケは、新宿−松本間の特急指定席の回数券が、都内の金券屋で、だいたい4,600円程度で購入できるからだ。
一般的な新幹線での東京=名古屋=高山の場合、所要時間4時間半で14,800円程度。新宿=高山の高速バスの場合、所要時間6時間半で6,500円と、新幹線の半額以下。で、「あづさ回数券」で新宿=松本、そしてバスで松本=高山の場合、所要時間は5時間半〜6時間で7,700円程度。お得度で行ったら、全行程バスというのがイチバンだが、ワタシは6時間以上ももバスの乗るのはイヤだ(汗)。一方の新幹線は高い、となれば、「あづさルート」も有力な選択肢になるというわけだ。それに加えて、ワタシは松本が好きという事情もある。松本で途中下車して、いつも行っている中島酒店に顔を出したり、そばを食べたりと、楽しみもある。
そんなワケで、シーズンオフの空いた「あづさ9号」の車内は快適で、お昼頃に松本に到着。電車を降りても、思ったほど寒くないし、雪は全然ない。バスの時間まで2時間近くあるけど、これはワザと昼食などの時間をキープするために早めに出発しただけで、もし待ち時間を短縮したいのであれば、出発が1時間遅い10時発の「スーパーあづさ」に乗ればイイ。
まずは3年ぶりとなる中島酒店に顔をだして世間話。ここで「さっきニュースでやってましたけど、小澤征爾が食道ガンになったという話、聞きました?」。驚いた!約半年間の治療期間ということは、逆に言うとサイトウキネンには絶対に復帰したいというメッセージとも受け取ることができる。ここ2年間は、プログラム的にも興味をそそるものがなく、チケットの値段も高くなってしまったので、行くのをやめてしまっていたのだが、小澤征爾ナシにサイトウキネンは成り立たない。ぜひ半年間は治療に専念して、夏には元気になった姿を見せて欲しい。
昼食は、中島酒店近くの「セロニカ」で、ランチプレート1,000円。上記の写真のほかにスープがつく。
13:50発の高山行きのバスの乗って、平湯温泉に向かう。途中、新島々のあたりから路肩に雪が目立ち始め、風穴の里のあたりからはチラチラと粉雪が舞い始めた。それでも、思っていたよりは雪が少ない。
この時期は上高地ルートは通行止め。そのゲート手前を左に曲がると高山方面だ。トンネルをくぐる毎に積雪が厚みを増す。松本を出発して約1時間半、奥飛騨温泉郷の中でもっとも大きな温泉地=平湯温泉バスターミナルに到着した。 時間は15時15分。

さすがにこの時期は観光客は少なく、ターミナル内のお土産屋さんも閑散としている。 すぐに宿泊する「平湯館」という旅館に向かった。ここに宿泊するのは今回で2回目だ。前回は、・・・・5年位前だったかなぁ?

設備的には新しい宿ではないので、古さが目立つ点もあるけど、個人的には気にならないレベル。接客は、とても気持ちいいし、値段も2食付で@11,000円とリーズナブル。

窓からの眺めはこんな感じ〜。

夕食はかなりの品数で満足だす。特に美味しかったのは飛騨牛のしゃぶしゃぶ!ウマー。

珍しいと思ったのはオレンジ色の伊予柑ごはん。香りがすごくイイ。

雪の中の温泉ってサイコーの贅沢!この宿は、もちろん源泉掛け流し。湯量も豊富で、毎日温泉を入れ替えている。露天のほうは硫黄臭がちょっと強めだが、内湯は匂いがあまりしない。たぶん、違う源泉を使い分けているのだと思われ。

内湯は、檜の風呂。実際にはもっと暗いデス。ほぼ貸切状態(汗)。
夜の露天風呂もイイですなぁ。Pentax Optio W60の夜景モードでISO200、4秒の露光時間。やっぱノイズは多いけど、まぁまぁの画質化と。
明日はもっと雪深いところに向かいます。