2009年09月01日

Nocturne 瀬尾由布子ポトレ@新宿 その4

Nocturne というと、ショパンのピアノ曲を連想する人が多いと思う。夜想曲と訳される楽想は、どこまでもロマンチックで、センチメンタル。遺作嬰ハ短調や、第2番のOP.9-2は、どこかで聞いた曲のハズだ。

今回のポトレは、夜に写した作品ということでノクターンと題したけど、・・・でも決してショパンの楽想に似合う写真だとは思っていない。どちらかというと、フランスの作曲家、クロード・ドビュッシーの作曲した管弦楽曲「Nocturnes」に近い。まるで印象派の絵画を思わせるような幻想的な楽想の1曲目「雲」、そして夢の中の喧騒のような2曲目「祭り」、そして最後は「シレーヌ」。「シレーヌ」は、ギリシア神話に登場する女性で、海の航路上の岩礁にいて、美しい歌声で航行中の船人を惑わし、遭難、難破させた。歌声に魅惑されて殺された船人たちの死体が島に山をなしたという。ドビュッシーは、このNocturneの中で、「シレーヌ」の歌声を幻想的な女声合唱のヴォカリーズで表現した。

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最初から音楽をイメージしたワケじゃないけど、撮り終わって、写真を整理していたら、なんとなくドビュッシーの夜想曲を思い出した。ユウさん=シレーヌというイメージなのか? それは見る人の判断に委ねるけど(爆)、どことなく西洋的な雰囲気も感じさせる顔立ちなので、ドビュッシーの楽想は良く似合うと思う。

今度、撮るときははショパンの楽想で。

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2009年09月02日

PhotoFast GMonser 533X Professional を試す!

久々に新しいCFを買ってみた。

基本的に激安メディアしか使わないワタシ。その理由は、どーせ、そんなに高速な連写をするわけじゃないし、データの安全性だって高価なメディアとの大きな差があるとは思えない。激安メディアばかり使い続けているけど、データが飛んだという経験は皆無なので、信頼性だってたいした差はない、と勝手に確信しているノダ(汗)。そんなワタシの心を久々に動かしたのが、PhotoFastのG-Monster。デジカメWatchの記事がきっかけだった。

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/speedtest/20090826_310774.html

安いくせに、Sanの駅4を超える超高速!!!!これは使ってみるっきゃない!!!!

私が買ったのは16GB。32GBとどっちにしよーかと、ちょっと悩んだけど、ワタシの場合は1200万画素のカメラがメインなので16GBでもRAWで千枚以上撮れる。これで十分と考えて、16GBを選択。値段は7,980円で楽天ポイント10倍の時だったので、実質7,200円くらい(送料込み)。200倍速以下の低速メディアなら16GBは5千円未満なのでちょっと高めだが、デジカメWatchどおりの速度がホントに出るのなら、ちょー激安といっても間違いじゃない。

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で、早速テスト! いつもの通り、E-3の5コマ/秒の高速連写に設定し、10秒間で何枚写せるか、それとバッファ満タンを何秒で開放できるかをテストした。

メディア 撮影枚数(10sec) バッファ開放時間 値段
PhotoFast
GMonser533X
Professional 16GB
37枚 約4秒 7,980円
(2009/8/30)
PQI 120x 16GB 31 7 7,380円(2008/4/20)
Transcend 133x 16GB 27 9 8,980 
(2008/4/20)
SilliconPower 200x 8GB 29 8 4,780 
(2008/4/20)
Kingmax 
200X 16GB
25枚 約10秒 4,980円 
(2008/10/上旬)
A-DATA 120x 8GB 22 15 製造中止

はっきり言って速いです、コレ。PQIと6コマしか違わないじゃん、と思うかもしれないけど、このうち20コマくらいはカメラ側のバッファだから、バッファ分が満タンになるとその後、PQIは11コマしか撮れていないのにたいし、PhotoFastは17コマも撮れている事になる。つまり書き込み速度は1.6倍程度。バッファ開放時間の差も、この書き込み速度の差を裏付けている。いや、体感では、これまでメインで使っていたPQI120Xと比較して2倍近く速く感じる。バッファが満タンになっても3コマ/秒の速度で撮れるのだから、ストレスは皆無だ。

このメディアはおすすめ。今度はNikon D700でもテストしてみようかな。

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2009年09月05日

DeAGOSTINI Opera Collection No,1 "Carmen"

たまにはクラシック・ネタ(爆)。

テレビのCMでデアゴスティーニの「週間○○○○コレクション」とかいうの、見たことあると思うけど、ワタシ的にはこれまで全くデアゴスティーニの発売しているものに興味がなかった。毎週買うことによって、モノが組み上がったり、コレクションができたりする週刊誌だけど、初号は半額の安さで釣っておいて、安そうに見えるけど、全部で何号なのか、全部でいくらになるのか、価格に見合う内容があるのか、ぜ〜んぜんわからなかったりすることも多い。

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そんなデアゴスティーニだけど、今回初めて買ってみた。それは「週刊オペラコレクション」。その最初は、あの天才指揮者カルロス・クライバーが振る「カルメン」で、1978年12月9日にウィーン国立歌劇場でライヴ収録されたものらしい。まずクライバーが振るの映像ということだけで萌えるクラ・ヲタも多いはず(汗)。

タイトルロールは、先日のボリショイ・オペラの「スペードの女王」でも抜群の存在感を見せたロシア(当時のソ連)の名歌手エレーナ・オブラスツォーワ。ドン・ホセには三大テノールのひとり=プラシド・ドミンゴ、演奏はウィーン国立歌劇場管弦楽団、演出は、フランコ・ゼフェッレッリとくれば、申し分ない最強のキャスティング。この映像は、クライバーが48歳、オブラスツォーワが39歳、ドミンゴが37歳だから、まさにその絶頂期の映像だと思われる、・・・たぶん。

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冊子を開くと、左側にはオペラの薄い解説書と、右側にはDVDのパッケージ。解説書は、第一号ということもあって、今後の発売予定や定期購読のオススメ、発売して欲しいオペラのアンケート葉書が入っていることをみると、全65巻と言いながらまだ中身は全部決まっていないみたい。解説は、・・・・うーん、あまり読む気がおきないないぁ。オペラ初心者を意識した解説なのかもしれないけど、青島広志氏の「楽曲の魅力」なんて文章で書くよりDVDをみりゃいいじゃん、と思うし、それよりは登場する歌手の解説をもっと充実させるべきじゃないかなぁ。

そして、DVDのパッケージに入っているのは、一枚のDVDだけというシンプルぶり。

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早速、DVDを再生してみた。

さすがに30年前の映像だけに古さは隠せないし、音質も良くない。ライヴなので様々な雑音が入るのは気にならないが、弦楽器の音がガサガサなのが大きなマイナスポイント。しかし、決して我慢ができないほどのマイナスじゃない。最初は気になったが、聞き進むうちにそんなのは気にならなくなってくるし、それ以上の大きな魅力があるのも事実だ。

在りし日のクライバーの疾走するタクト、脂の乗ったオブラスチョーワのメゾは素晴らしいし、若き日のドミンゴの熱唱に会場から熱い拍手が贈られているのを見ることができる。合唱団の演技も隅々まで行き届いていて、タバコ工場のタバコをふかす女工たちのリアリティや、喧嘩のシーンなどは、迫真の演技を見て取れるはずだ。

これが990円なら文句なく安いし、今後の発売予定を見ても1,990円なら買ってみようかなと思わせるものが多い。次号の「椿姫」は、ゲオルギューの美貌と演劇的な演出で評判になったコヴェントガーデンのもので、1994年の収録だから画質・音質も良いはず。これは「買い」です。「蝶々夫人」は、ワダエミの衣装も話題になった2004年収録だから、これも「買い」。・・・結局、かなりの枚数を買ってしまうかもしれないなぁ。

posted by のら at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | opera

2009年09月06日

拝郷メイコ Live @川崎ラ・チッタデッラ

今日は秋晴れ?の気持ちイイ天気。久々に青空が広がったような気がするなぁ。

そんな中、E-P1を持って散歩(マーキング?)をしていたら、おおっ!拝郷メイコのフリーライヴがっ!新しいアルバムを発売することは知っていたけど、今日がラ・チッタデッラのライヴがあったとはっ・・・。これは不覚で、望遠レンズを持ってこなかった(泣)。

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彼女はワタシが一番好きなシンガーのひとり。前にも書いたけど、この人の歌をはじめて聞いたのが2003年の9月の川崎チッタデッラでのフリーライヴだった。そのときは雨上がりで人通りもまばらな中、当時の新曲だった「ソイトゲヨウ」を歌っていた。そのときは、もちろん、ライヴを目当てで行っていたわけではなかったのだけれおど、その声と歌にシビれてしまった。

線は細いけど、微妙にハスキー&とってもクリアーな歌声、日常をとても上手に描きだす歌詞とメロディ、・・・たぶん80年代のフォークやニューミュージックに親しんだ世代には共感がもてる歌が多いんじゃないだろうか。(以上、再掲。)

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今日のセットリストは、1 トマトスープ、2 ヒカルヨル、3 東京タワー、4 Garden、5 ソイトゲヨウ、の5曲。このうち2,3,4は新しいアルバム「HELLO TREE」からの紹介だ。この日は、発売されたばかりのアルバムを買って、ディスクにサインも書いてもらって満足。収録されている曲目を見てみると、おおっ!かねてから熱望されていた名曲「セロファン」が入っているではないかっ!個人的には、この1曲だけでもアルバムの値段なりの価値あり。音楽は早速iPhoneに入れて聴いてみたけど、彼女の声はやっぱり癒されるなぁ。しばらくは、このアルバムを聴いて過ごすことにしよう。

なお写真の掲載の歌手本人の了解を得ていますが、かなりムリっぽいトリミングをしているので画質についてはご容赦を。

posted by のら at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | Monologue

@La Cittadella

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Olympus Pen EP-1 M.Zuiko14-42mm

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2009年09月07日

E-P1 de 台場

これ、秋晴れって言うのかな? 秋晴れにしては暑いけど、夏の空気とは違う爽やかさを感じマス。今日は、久々に台場で仕事。広がる青空、ぽっかりと浮かぶ雲は、秋の空そのもの。日差しは強いけどねー。

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E-P1はお散歩カメラにちょうどイイ。以前にも書いたとおり、イロイロと欠点も多いカメラだけど、普段使いにはジャストサイズ。PanasonicからLUMIX GF-1が発表されたけど、あの低解像度EVFでは興味が萎えてしまったので、正直、興味がわいてこない。でも、20mmのレンズだけ欲しいなぁ。

OLYMPUS pen EP-1 M.Zuiko14-42mm

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2009年09月08日

EP-1 de 台場 Part2

今日も台場でお仕事。

夏休みの間は、平日でも混んでいて「さすが観光地!」という感じだったけど、9月に入ってからはいつもの台場に戻って落ち着いた感じ。ランチタイムも空いていて、どこも並ばずに入れるようになったのはウレシイ。でも、台場って、そんなにオススメの店は多くない、・・・というか、特にコレといってオススメの店があるわけじゃない。デックスとアクアシティの中の飲食店は、かな〜り入ったけど、値段の割にはイマイチの店ばかり。

そんな中、ワタシが好んで行くのはデックスの7階「台場小香港」の中にある「香港麺新記」と、アクアシティにある「ラーメン国技館」、その中でも札幌ラーメンの「白樺山荘」と、東京ラーメン「支那そば きび」。・・・なんかラーメン系の店ばっかりだなー(汗)。陳麻婆豆腐もオススメなんだけど、辛いものが好きな人限定。

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今日は香港麺新記で、あんかけ麺とチャーシューライス、杏仁豆腐のセットを注文。ウマカッタデス。写真は、デックスの4階にあるレトロな「3丁目の夕陽」的な台場1丁目商店街にて。トイフォトモードと6×6で、レトロな雰囲気を強調したデス。

OLYMPUS Pen EP-1 M.Zuiko 14-42mm

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2009年09月09日

E-620 de 台場

今日は、以前に撮った写真をひっぱりだしてみた。E-620のアートフィルターを使った写真デス。

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かなりドギツイ色ですが、この日の夕焼けはキレイですたよ。記憶色では、ほんとにこんな感じ。

アートフィルターは、たぶんアドビが開発したソフトを搭載したものと言われている。現在は、オリンパス・スタジオでRAW現像するときにアートフィルターの設定ができるので、RAWで撮っておけばあとからいくらでも加工ができる。でも、・・・やっぱり撮影時に設定したほうが圧倒的にオモシロイ。撮影した時に、出来上がった写真のイメージを持っていることが、とっても大事なことだと思う。

posted by のら at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | Photograph

2009年09月12日

海浜公園の猫

掲載の写真は、木曜日に写したモノ。

しばらく台場のノラたちの姿を見かけなかったので、近くの駐車場を探したらいつもの猫たち4匹を発見。みんな元気そう。無事でよかった。

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耳のうしろが痒いデス。

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こーんな感じで、白黒ブチの似た模様の猫が2匹、白茶の模様の猫も2匹づつが、まったりと生活しています。

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そういえば、お台場キャッツリビン(Cats Livin)の経営権がこれまでの(株)ペットファーストから(株)クラブキャットファミリーに譲渡されて、9月1日から店の様子がちょっと変わってしまいました。店の外観はそのままなんだけど、まだ経営が引き継がれたばかりなのか、猫用品の商品数が少なくなってちょっと寂しげなかんじ。猫と遊べる「ふれあいパーク」の入場料も大人800円から1000円に値上がり。カップルの割引もなくなってしまった。

クラブキャットファミリーは、千葉県の富浦で「にゃんだPARK」を経営している会社で、一度、富浦は行ってみたかったトコロでした。台場はまだ経営を引き継いだばかりで、まだそのカラーは出ていない感じだけど、これからどんな店になっていくのか楽しみですにゃ。

posted by のら at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | Cats

2009年09月13日

コバケン&東響 MUZA KAWASAKI 名曲全集

9月13日(日)は、久々のオーケストラのコンサート。これで夏が終わって、ゲージュツの秋が始まるという感じがします。今日のコンサートは、父娘競演のコンチェルトと、コバケンの十八番=チャイコの5番という組み合わせで、かなり早いうちにチケットがソールドアウト。最初の「フィンランディア」から熱気を帯びた演奏だったけど、注目のグリーグ=父娘競演も見もの、聞きモノだった。

【出演】
指揮:小林研一郎
ピアノ:小林亜矢乃

【曲目】
シベリウス:フィンランディア
グリーグ:ピアノ協奏曲
チャイコフスキー:交響曲 第5番

クラシック音楽の世界では、どこかの国の政治の世界と違って「世襲」とかいうことはほとんど聞いたことがない。「兄弟」とか「姉妹」で演奏活動しているのは、時々聞くけど、親子でクラシックの演奏家として成功した例というのは少ないような気がする。

クラシック音楽の世界は、ホントに実力だけがモノをいう世界だ。地縁血縁で演奏会に出演する機会を与えられても、また容姿端麗というだけで注目されても、実力がなければすぐにステージから姿を消すことになってしまう。聴衆の評価は実にシビアで、・・・・だから、親子であってチャンスが与えられても、長い目で見れば実力がなければ皆の記憶から忘れられてしまうノダ。

ステージに登場する小林亜矢乃は年齢は公表されていなかったけど、20代半ばくらい?という印象、・・・なんかステージ慣れしていない感じで、初々しくてカワイイ(爆)。でも、その印象は、グリーグのピアノが始まってすぐ、演奏はその第一印象とは違うことが物語った。打鍵が強く、音が意外とデカく、音楽作りのスケールが大きい。見た目と音楽とのギャップで、「おおっ」と身を乗り出す感じになる。一方、ロマンチックな部分では、かなり感情を込めた演奏で聴かせてくれて、楽想をさらに強調する志向性は父親譲りなのかなぁ・・・とも思わせる。かといって、その表現が過度になることもなく、表現力の幅と奥行きを感じさせるピアニストだ。

その一方で、ピアノの音色は向上の余地がある。宝石や貴金属のようなキラメキ感は少ないし、パールやシルクのような輝きでもない。あえて例えるなら、上質のコットンという感じの音色。肌触り、というか耳障りはいいんだけど、音そのものの美しさは、魅力的というには今イチ感がある。

でも、こういう傾向のピアニストは、きらいじゃない。というか好きかも。テクニックに走らず、きちんと正面から音楽を捉え、表現しようとしているのは、とても好感が持てる。カーテンコールの時の会場の反応も、とっても好意的で、大きな拍手が巻き起こる。小林亜矢乃の反応も、大きな拍手に戸惑った感じが、とてもカワイかったデス。

休憩後は、もう定番中の定番、コバケンの代名詞とも言うべきチャイコフスキーの5番。普段は東京交響楽団の指揮台に上がることはないのに、オケからは凄く魅力的な音を引き出す。華やかな楽想でも、どこかにロシア的な哀愁を感じさせる音楽、・・・それを強調するコバケン独特のタメが効果を発揮して、聞き手をステージから発せられる音の渦に巻き込んでしまう。きっと、他の指揮者がマネしたらアッパラパーな音楽になってしまいそうな気がするけど、コバケンのそれは作為的じゃないし、音楽の流れがとっても自然なのは不思議だ。

終演後は、ブラボーの声が飛び交う。アンコールはいつものトークの後に、これまた定番の「ダニーボーイ」。秋の最初のコンサートだったけど、幸先がいい演奏会になったデス!

posted by のら at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | orchestra-TSO

2009年09月16日

ミラノ・スカラ座 ヴェルディ作曲「ドン・カルロ」

唐突ですが、みなさん、「ブザービート」って見てます? ワタシはあまり決まったドラマは見ないんだけど、たまたま月9の時間はテレビの前にいることが多くて、何気なしにテレビをつけていたら「ブザービート」が流れてるワケ。それで何回か見ているんだけど、最初のうちは「北川景子カワイー」とか「相武紗季って性格ワルー」って感じで見てたんですヨ。でも、なんか人間関係がドロドロしてきて、・・・・そうなると途端にみるのが嫌になってくるんです、ワタシ。「冬のソナタ」もずっと前に勧められて見た事あるんだけど、それも序盤のドロドロになってきたところで中断、・・・それっきり続きは見ていない。

「ドン・カルロ」って、そんなドロドロ・オペラの典型かもしれない。スカラ座の舞台を見てそう思った。先に挙げた「ブザービート」って、結構「ドン・カルロ」に似ているところがあって、キャストにたとえると・・・

上矢直輝 …… 山下智久・・・・ドン・カルロ
白河莉子 …… 北川景子・・・・エリザベッタ
七海菜月 …… 相武紗季・・・・エボリ公女
川崎智哉 …… 伊藤英明・・・・フィリッポ二世

かなりムリがあるのは承知の上だけど、だいたいこーゆー感じ。伊藤英明の婚約者だった北側景子が山Pと相思相愛になっちゃって、山Pの元恋人の相武紗季が性格悪くて横恋慕、・・・みたいに愛憎関係が入り組んで、もうドロドロ(爆)。

正直に告白すると、ワタシはヴェルディは苦手。「椿姫」と「マクベス」以外は好きじゃない、・・・って言うと絶対に、「イタリア・オペラの代名詞とも言うべきヴェルディが苦手とはっ! お前はオペラのことがわかってないっ!」って言われるような気がするけど、でも好きじゃないものはしょうがない。でも、スカラ座の「ドン・カルロ」を見て、どうしてヴェルディが苦手なのか、よーくわかった。ヴェルディって、ドロドロのドラマばっかりじゃん。

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最初に結論を書いちゃったような気もするけど、昨日=9月15日(火)は、プレミアムエコノミー券を買えたので、ミラノスカラ座日本公演に行ってきた。値段は19,000円で、3階サイドの4列目。前の人のアタマがちょっと邪魔になる場合があるけど、まぁまぁの席。会場は概ね満員で、シックにきめた女性の姿も多かったデス。

長いオペラなんで、終演は10時半くらいになってしまったけど、舞台そのものはスバラシイとしか言いようがない。イタリアオペラの最高峰=ミラノ・スカラ座が、その威信を存分に発揮した公演水準だったと思う。ます、やっぱオケは巧いねー。音の輪郭がきりっとしているし、適度な厚みと光沢感、安定感がある。ガッティの指揮もイイ。完全主義者=ムーティの指揮だと息が詰まりそうになるけど、ガッティの指揮は、適度に開放感があって、オケを巧みにコントロールしている。

歌手もイイです。ヴェルディの中でも、上演するのが難しいオペラの筆頭に挙げられるオペラだけど、これだけの歌手がそろうと壮観のヒトコト! エリザッベッタを歌ったカロージも感情表現が豊かで良かったし(ホントはフリットリを聴きたかったけどね)、ロドリーゴのイェニスも知性的で豊かな声量、フィリッポ二世のルネ・パーペも存在感グンバツだし、ドン・カルロのヴァルガスも声量は抑え目ながら苦悩する王子役を熱演、エボリ公女も役どころを押さえたテンションの高い歌声が光った。宗教裁判長のド迫力も忘れちゃいけない。合唱も、巧いですわ、ホント。

演出もシンプルで違和感ないモノで、本来なら文句なく絶賛すべきものだったのかもしれない。でもねー、やっぱダメ、ヴェルディの「ドン・カルロ」。ドロドロとした苦悩ばっかりのオペラって、どうも共感できない。没入できない。集中できない。その点、プッチーニの登場人物って、好きデス。音楽的にもずっと好き。今度来るときは、絶対にプッチーニを持ってきてくらはい。

そんなワケで、10時半の終演後、カーテンコールもソコソコに引き揚げることにしました。

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ミラノ・スカラ座 2009年日本公演
「ドン・カルロ」全4幕(イタリア語版)
指揮:ダニエレ・ガッティ
演出・舞台装置:シュテファン・ブラウンシュヴァイク
衣裳:ティボー・ファン・クレーネンブロック
照明:マリオン・ヒューレット
合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ
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フィリッポ二世:ルネ・パーペ
ドン・カルロ:ラモン・ヴァルガス
ロドリーゴ:ダリボール・イェニス
宗教裁判長:アナトーリ・コチェルガ
修道士:ガボール・ブレッツ
エリザベッタ:ミカエラ・カロージ
エボリ公女:アンナ・スミルノヴァ
テバルド:カルラ・ディ・チェンソ
レルマ伯爵:クリスティアーノ・クレモニーニ
国王の布告者:カルロ・ボージ
天の声:ユリア・ボルヒェルト
フランドルの6人の使者:
フィリッポ・ベットスキ
アレッサンドロ・パリャーガ
エルネスト・パナリエッロ
ステファノ・リナルディ・ミリアーニ
アレッサンドロ・スピーナ
ルチアーノ・バティニッチ
ミラノ・スカラ座管弦楽団 /ミラノ・スカラ座合唱団
◆上演時間◆
【第1幕】 18:00 - 19:15
休憩 30分
【第2幕】 19:45 -20:25
休憩 30分
【第3幕】 20:55 - 22:00
-舞台転換-
【第4幕】 22:05 - 22:25

posted by のら at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | opera

2009年09月18日

DeAGOSTINI Opera Collection No,2 "La Traviata"

買ってきました、オペラコレクションNo,2の「椿姫」。第一号の「カルメン」は店の入り口にドドーンと平積みされてたんだけど、第2号からは店の奥のほうの雑誌売り場のほうに移動。ちと、探してしまったデスよ。

で、オペラを見るときの究極の設問。「椿姫」みたいなプリマドンナ・オペラを見るときに、歌はちょっと問題アリだけど容姿がスゴク魅力的でヴィオレッタそのものみたいな歌手Aと、容姿や年齢は????だけど、歌がめちゃくちゃ巧くて表現力バツグンの歌手Bがいたとしたら、どっちを選びますか?

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もちろん、容姿と歌唱力と両方を兼ね備えていたほうがイイに決まっているけど、そういう歌手は、ザンネンながらなかなかいない。歌唱力のあるオペラ歌手というのは、体格が立派過ぎるくらいに立派なのは、歌唱力を保つ上で必要があるからと言われている。でも才色兼備という例外は存在するもので、あのマリア・カラスが伝説になっているのは、その両方を兼ね備えていた稀有の存在だからで、もしそうでなければマリア・カラスはずっと昔の忘れられていたに違いない。

・・・・で、設問の答えは、ワタシ的にはやっぱB・・・・かな。オペラはやっぱ歌があっての芸術なのだ。いまゲオルギューの「椿姫」を見ながら、改めてそう思っている。

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このDVDの映像は、1994年にロイヤルオペラで上演されたもの。当時、子どもだったワタシ(ウソ)は、衛星放送でこの映像を見た記憶があるデス。リチャード・エアによる演劇的でリアリティのある演出と、当時は新進だったアンジェラ・ゲオルギュー(当時29歳くらい)の美貌が話題に的になり、一躍有名になったゲオルギューは1997年の藤原歌劇団の「椿姫」にも招聘されている。当時、小学生だったワタシ(ウソ)は、こんな感想を書いていた。

●97/01/15 藤原歌劇団が1990年から毎年「成人の日」前後にオーチャードホールで上演しているヴェルディ「椿姫」の公演。日本初の本格的なレパートリー・システムによる上演だと思うけど、そのメリットを生かして豪華な舞台装置を作製し毎年使用、さらに世界中の注目の歌手をあつめて上演水準も国際的なレベルに達していると思う。私がこのシリーズで接したヴィオレッタは、イレアナ・コトルバス、キャサリン・カッセッロ、ジェシー・デヴィヌー(2回)、チェン・スーの4人。今年は現在最も注目すべきソプラノ、ルチアーノ・セッラがが登場するはずだったけどインフルエンザのためキャンセル。これは残念だったけど代役として登場したのがなんと! アンジェラ・ゲオルギュー! 1994年にショルティ指揮コヴェント・ガーデン歌劇場で「椿姫」を歌って一躍注目を集めた新進のソプラノである。

この舞台は録画されてレーザー・ディスクにもなっているらしいけど、BSでも放送されて見たことがある。彼女を見て誰もが感じることだと思うけど、ゲオルギューはとても「美人」である。よくチラシやプログラムの写真とステージの実物を見比べて「ううむ・・・」と唸ることが多いけど、彼女に限ってはそのようなことはあり得ない。テレビのどアップでみてあれだけ綺麗なのだから、ステージで見て失望することはないだろう。私個人はそれほど面食い?ではないのだが、オペラの主人公のほとんどは「美女」という設定である以上、それらしい容貌は説得力があるステージ作りにとって大きな武器であることは間違いない。

しかし歌手である以上、問われるのはヴィオレッタとしての歌唱である。ナマで聴いた彼女の声、声量は大きくはないけれど不足することはない。第一幕なんかは歌い回しに若干堅さを感じるところがあったけど、高音に至るまでつながりがあってとても美しい声。素材そのものは決して悪くないけど、ちょっと問題だと思ったのは表現力。「そは彼の人か〜花から花へ」という対照的な心境の表現はちょっと平板で、歌い分けが出来ていない。2幕1場のジェルモンとのやりとりは感情の起伏を表現していたけど、それ以外はちょっと感心できなかった。

アルフレードは新鋭マルコ・ベルティ。引き締まった声が魅力的なテノールで、このシリーズで登場したアルフレードでは一番好みに近い声だった。さほど表現力が要求されない役柄なので、その役割は十分に果たしたと思う。ジェルモンは慶応法学部卒、脱サラして歌手になったと評判の堀内康雄。引き締まった声のバリトンだけど、個人的な好みから言うともうすこし深々とした声のジェルモンがいい。だけど日本オペラ界へのデビューとしては、良い印象を植え付けたんじゃないだろうか。だけど彼が「プロヴァンスの陸と海」を歌い終わった後、特定の方向からの盛大なブラボーはちょっと興ざめ。悪くはなかったけど、どう考えたってそこまで誉めるべき歌唱じゃない。内輪(慶応ワグネル?)以外に考えられないぞ。

演出は松本重孝。舞台装置は同じという制限があるので、演出に手を加えられる幅にも制限がある。従ってオーソドックスな演出の範囲内のものだったけど、ちょっとだけ味付けはしていた。2幕2場でヴィオレッタがジェルモンに「娘のように抱きしめて下さい」と言うシーンがあるけど、ジェルモンがヴィオレッタをシカトしたのを見るのは初めて。管弦楽は大野和士=東フィルだけど、もうすこし自己主張と躍動感を盛り込んだ伴奏を聴かせてほしかった。ヨーロッパ公演から帰ってきて元気だったころの東フィルに比べると、ちょっと落ち着いてしまった感じだ。

ビジュアル的には高い次元の舞台だったと思う。ただ音楽的には望むべき点も多かった。ゲオルギューは92年のコヴェントガーデン歌劇場(ロイヤル・オペラ)の来日公演で「ドン・ジョバンニ」のシェルリーナを歌っている。そのときには全く話題にはならなかった(私も同演目は見たけど別キャストだった)けど、今度の舞台で日本の聴衆に大きな印象を与えたことは間違いない。歌ではまだ進歩の余地があるけど、DVDなどビジュアル的要素が重視される現代では存在感がもっと大きくなるに違いない。

いま、改めてゲオルギューの歌唱と舞台姿をDVDで見て、上記の引用と同じようなことを思ってしまった。容姿はキレイだし演技力もあるけど、歌だけを聴くとちょっと平板な印象はぬぐえない。でも、オペラが映像として親しまれる時代なのだから、こういう歌手が求められるのはある意味、必然なのかもしれない。それに、歌で不足している表現力の部分は、表情や演技力で十二分にカバーしている。

リチャード・エアの演出も秀逸で、舞台の合唱団の隅々まできちんと演技が行き届いているし、舞台装置も手が込んでいて、ひとつのドラマとして素晴らしい仕上がりになっている。94年の収録だから映像も十分にキレイだし、音質も「カルメン」と比べると雲泥の差だ。巨匠ショルティの鋭いタクトも見逃せない。オペラの先駆けとなったDVDとして、オススメできる一枚にゃ!

ちなみに次回のロイヤル・オペラの来日公演には、この演出の「椿姫」を持ってくるというウワサです。

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今号の付録は、オペラ用語辞典。やさしく読めるように工夫されています。

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OLYMPUS E-P1 & Lumix G 20mm F1.7 ASPH.

今日、仕事から帰ったら、宅配便が届いていた。そういえば、あのパナソニックのマイクロフォーサーズの新機種の発売は今日だっけ。待望の20mmレンズの発売も今日だ! 早速、箱を開けてみると、あれれ?パンケーキレンズの箱にしては大きいなぁ。えっ?レンズのほかにも黒くて四角い箱が入っているぞ???なんだろう、これ。・・・・・まぁいいや、と思ってレンズだけ取り出して、あとは元通り、箱は封印してしまいました(爆)。

さて、強力な手ブレ補正を内蔵したE-P1に、F1.7の明るさを誇るLUMIX G 20mmは、コンパクトなデジタルカメラの中では最強の組み合わせ。室内やベランダで試し撮りをしたんだけど、画像はかなりシャープで、絞りは開放でも解像度は周辺部に至るまでかなーり高い。フルサイズのカメラだと、高価なレンズを使っても周辺部は甘くなりがちだけど、少なくともフォーサーズのレンズに限ってはそういうことはにゃい。いや・・・ないのだ!F1.7の開放だと、ISO800程度でもベランダから街の夜景が1/60程度のシャッタースピードで写せる。これは撮影領域がすごく広がりそう。

心配だったのは、フォーカスの速さ(遅さ)だったんだけど、オリンパスのレンズよりもちょっとだけ速いかも?というレベル。(ちなみにファームウエアは9/15に更新された最新のver1.1に更新済みだけど、フォーカスについてはほとんど改善されたという実感がないデス。)フォーカス時のレンズが前後に迷うような動きは、オリンパスのレンズよりもちょっとだけ少ないので、その分、速い程度だ。フォーカスのモーター音はオリンパスのそれよりも小さいし、絞りの動作音も少しだけ聞こえるけど気になるほどではない。

問題は、オリンパスのボディにつけた時のデザインだな・・・・・。シルバーなら似合うかもしれないが、白だとかなりビミョーだったので、コンタックスG用のレンズフードを付けてみました。

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フードの色もチタンっぽいので、ちょっとビミョー感が漂うけど、何もないよりはかなりマシ。シルバー系のフードを着ければかなりカッコイイかも。

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あ、ケーブルコネクタの扉が開いているのはご愛嬌ということで(爆)。

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2009年09月19日

OLYMPUS E-P1 & LUMIX G 20mm F1.7 実写画像

E-P1にパナ・パンケーキ(略してパナケーキ?)を付けてお散歩。・・・とは言っても夜行性ネコ型生活のワタシは、日が沈み始める時間の出発しますた。今回の掲載写真は、すべてE-P1+LUMIX 20mm F1.7で、リンク先はJPEG撮って出しの巨大画像が表示されるので要注意。

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ISO200 f1.8 1/30

コントラストAFは、イメージャがAF検出機構を兼ねることができて、原理的に位相差検出方式よりも精度は高いというメリットがあるハズなんだけど、同時に欠点もある。AFが遅く、暗所に弱いというのがそれだ。今回もフォーカスの弱さは感じたけど、F1.7という明るさに救われたのか、そんなにストレスは感じない。ピントが合いにくいシーンでも、2〜3回くらいフォーカスをあわせなおすと何とかなる。

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iso500 1/60 f1.7

レンズの性能はスバラシイ。今回の撮影画像のほとんどはF1.7開放だけど、解像力は隅々まで十分な高い性能を見せてくれる。これだけ薄型のレンズでありながら、F1.7の明るさを実現し、しかもこの高性能を実現したのは拍手!

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iso1600 1/60 f1.7

さすがにiso1600は画像の荒れが目立つけど、かつての4/3の画質を考えたら立派なもの。jpeg撮って出しの画像でコレだから、RAW現像を行えば画質は改善する。

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iso1600 1/60 f1.7

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iso200 1/80 f1.8

LUMIX 14-45mmのフォーカスのスムーズさに比べると多少の遅さは感じるけど、許容範囲内。胴が太めなレンズのデザインは、スマートに欠けるけど、CONTAX G用45mmのフードをつけると、それなりにカッコイイ。このレンズが発売された今、M.zuiko35mm F2.8を買う理由が、思いつきませんデス。

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2009年09月20日

ヴェルディ「オテロ」@新国立劇場 9/20初日

スカラ座の「ドン・カルロ」で「ヴェルディは苦手」などと書いておきながら、その舌の根も乾かないうちにヴェルディのオペラを見に行くことになった。演目は「オテロ」、シェイクスピアの名作をヴェルディがオペラ化した作品だ。しかも、今日は、新国立劇場の新シーズンの幕開けを飾る初日の公演、会場には着飾った人たちも多く、華やいだ雰囲気に彩られたデス。

やっぱ、ヴェルディが苦手であることには変わりがないけれど、その中では「オテロ」は苦手意識が少ないほうの演目だ。なんでかなー、と考えてみたら、好きな演目(苦手じゃない演目)には共通点がある。オペラを見始めた当初に親しんだ演目だということだ。オペラを見に行こうと思ったごく初期の段階で、「椿姫」はドミンゴとストラータスの映画で好きになったし、それとほぼ同時期に「オテロ」もドミンゴ&リチャレッリの映画を見た。「マクベス」は、一番最初にナマで見たヴェルディのオペラだ。つまり・・・・「三つ子の魂、百まで」。

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そんな「オテロ」の新国立劇場新演出だけど、非常に面白い見ものだった。カーテンコールもすごく盛り上がって、評価は上々!新演出好き、照明好きのの人なら、これからでもチケットを買って、ぜひとも見に行くべきだと思う。あと、オーケストラも素晴らしかった。繊細かつダイナミックでドラマチック!指揮者のフリッツァの実力もぜひ実演で味わってみるべきだと思う。ただ、繊細な心理的な表現を歌唱に求めるなら、ちょっとオススメしにくいかもしれない、というのが結論。

オテロの舞台装置などは新国立劇場の特設ページに掲載されているけど、とても斬新。本来、このオペラの舞台は地中海のキプロス島のはずだが、舞台装置を見るとヴェネツィアのように水路が作られている。中央にはオテロとデズデモナの家があり、その周囲は水路が張り巡らされ、実際に舞台上はプールのように水が10cmくらい張られ、さらにヴェネツィアのような街並みが水路を取り囲む。とても手の込んだ舞台装置だ。そして、このオペラの舞台は、この一面のみ。しかし、照明などが巧みに駆使され、オテロの家が回転することによって、スピーディに物語が展開する。

第一幕では、ドラマチックな雷鳴が鳴り響き、迫力のある演奏からスタートする。この日の東京フィルは、緊張感お高い引き締まった演奏を基調としながらも、ところどころのキメドコロで効果的なダイナミックな演奏を聴かせてくれた。冒頭の雷鳴のシーンから、この日の充実した演奏を予感させるもので、指揮者のフリッツァの力量によるところも大きいことは容易に想像がつく。

第一幕での花火(火花?)や炎が効果的に用いられ、第2幕では水面に写る照明が美しく光る。演出家自身、プログラムに記載しているように、照明が巧みに用いられ、一面だけの舞台ながら、まったく不足感を感じさせないのはサスガ。オテロの妄想、つまりデズデモナとカッシオとの浮気現場の妄想シーンが舞台上に再現され、娼婦のようなデズデモナが足をさらけ出し、カッシオと逢引するシーンを挿入するのも、ワタシ的には始めてみる試みだった。

歌手は、いずれも盛んな拍手を受けていたけど、前述の通り、繊細な心理表現という点では不満が残った、オテロのグールドは強靭なヘルデンテノール系の声だけど、いささか一本調子に過ぎる。第一幕の騒ぎを収めるシーンでは怒りだけが際立ってしまい、もう少し人格者的な表現が欲しかったし、デズデモナに対する嫉妬心も人格障害者的な傾向が感じられてしまう。オテロは、本来、民衆にも慕われる人格者としての側面が、このグールドの歌唱だとあまり見えてこないのである。第一幕でのデズデモナとの愛の二重唱でも、もっとシットリと、癒しの空気感も感じられるように歌って欲しかった。

デズデモナのイヴェーリも同様。搾り出すような声の傾向はあまり好みではないが、硬質の通る声は大きな武器だろうと思う。しかし、こちらも前半を中心に繊細さが不足するところが多かった。影の主役イアーゴのガッロは、狡猾な悪役振りを発揮し、こちらは好演かと。その他、合唱団を含めて、高いレベルであったことは確か。全体としては、新シーズンの幕開けにふさわしい高水準であったことは間違いない。あとは、ワタシがヴェルディに求めるところが、他の人とはちょっと違うところに問題があるのかもしれない(爆)。

【指 揮】リッカルド・フリッツァ
【演 出】マリオ・マルトーネ
【美 術】マルゲリータ・パッリ
【衣 裳】ウルスラ・パーツァック
【照 明】川口雅弘

【オテロ】ステファン・グールド
【デズデーモナ】タマール・イヴェーリ
【イアーゴ】ルチオ・ガッロ
【ロドヴィーコ】妻屋秀和
【カッシオ】ブラゴイ・ナコスキ
【エミーリア】森山京子
【ロデリーゴ】内山信吾
【モンターノ】久保田真澄
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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2009年09月21日

LUMIX G 20mm F1.7用のフードは?

マイクロフォーサーズのパンケーキレンズには、何故か純正フードが用意されていない。オリンパスの17mmもそうだし、今回発売されたLUMIX G 20mmも同様、・・・・不思議だ。

ワタシ的には、フードはハレ切りするためというよりも、レンズの保護用として必需品である。普段は保護用のプロテクト・フィルターをしているときもあるけど、気合を入れて撮影するときはそれも外して撮影に集中する。そんな時、レンズ交換をするといちいちキャップなんかしていられないので、レンズ同士がガシガシ当たることもあるので、レンズ面を保護するためにはフードが必要なのだ。(ちなみに後ろ玉はキズがつくと影響が大きいので必ずキャップをしています・・・。)

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今回購入した20mm F1.7のフィルター径は46mm。カメラ店で入手が容易なのは、ユーエヌが発売しているメタルフードだ。

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黒はUN-5246(46mm):1,995円 JANコード:4907822052469、シルバーはUN-5546(46mm):1,995円 JANコード:4907822055460。実際にはヨドバシなので1500〜1600円前後で売られていて、さほど探すことなく入手が可能だと思われ。ただし、この製品は50mm用なので、40mm相当の画角のLumix 20mmだとケラレがキワドイと思われる。たとえ、大丈夫だったとしても、間にフィルターをかます場合も確認しておいたほうがイイかもしれない。

また、「せっかくのパンケーキレンズなんだから、藤壺フードに限る!」という諸兄も多いと思われる(爆)。フジツボフードというと、思い出されるのがPENTAX DA40mm用のフードMH-RC49mmと、オリンパスのLH-43H。いずれも新品で入手可能だが、結構値段が高くて、両方ともそれぞれ三千円以上・・・。これに加えて、フィルター径を変換するステップアップ(ダウン)リングが必要だ。PENTAXのフードの場合は、46mm-49mmのステップアップリング、・・・これは入手容易だが、オリンパスのフジツボの場合は46mm-43mmもステップダウンリングが必要だ。しかしこれが見つからない。ヨドバシに行ってもビックに行ってもない。唯一見つけたのがyahooショッピングの八仙堂という店。

まずPENTAX用とオリンパス用のどちらが似合うかだが、ワタシ的にはロゴがPENTAXでは似合わないので、迷わずOLYMPUSのフードを選択するが、そこは好みの問題。ロゴを塗りつぶすことも選択肢の一つだ。あとケラレの問題だが、レンズの前にオリンパスのフジツボフードを置いてみたけど、四隅は大丈夫そう。問題なく使えると思われ。

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フジツボの見た目はどうかというと、・・・・どですか? 似合うと思います?

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白ボディには似あわねー!というのが個人的な感想(汗)。E-P1でもシルバーとか、シルバーに黒皮モドキを張れば似合うのかもしれないけど、レンズの黒が見た目で重くなってしまって不似合いだ。これでは、通販でわざわざステップダウンリングを買う必要はないかも。

白ボディの場合、フードまで黒だと、レンズが重く見えちゃってアンバランスになってしまう傾向があると思われ。そこでやっぱりCONTAX G プラナー45mm F2用のフードGG-2を付けてみた。

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やっぱ、これが一番似合うかも。フードのチタンカラーがレンズが重くなるのを緩和してくれているし、適度な深さがあってレンズ面の保護にも好適だ。上記のユーエヌのフードだと、CONTAXよりもフードが深くなってしまうので、パンケーキらしさが失われてしまうけど、CONTAXのフードならその点、ギリギリでパンケーキらしさを残してくれている。

これよりもフードが浅いGG-1もあるけど、これはビオゴン28mm用のフードだ。個人的には、BB-1でも見た目はいいと思うけど、レンズ保護用としてはフードが浅すぎて心許ない。

ザンネンながら、CONTAX BB-2は生産中止となったG1、G2のシステムのオプションなので、新品で入手するのは不可能。中古店で探すしかない。昨日、オペラに行く途中に新宿のマップカメラで探したら、GG-2は1,500円の値札がついていたけど売り切れ。店員さんは、「昨日、LUMIX 20mmに付けるとかで、買って行ったお客さんがいらっしゃいました〜」って言ってました。「どこかネットで流行ってるんですか?」と聞かれたけど、ココを見て買いに走るほど有名なサイトでもないですね(爆)。

さらに別の店に行ったら、一個だけ1,050円でGG-2を売っていたので、かなりのキズがあったけど買ってきました。これで、プラナー45mmにフードを返すことができますた。

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2009年09月22日

E-3 de 川口凛@YOKOHAMA その1

今日は横浜市某所でポトレ撮影。モデルはかねてから撮ってみたかった川口凛さん(通称:カワリン)、今回が初めての撮影だす。

彼女を写した写真はググればたくさん出てくるけど、そーゆーのを見て彼女はモデルというよりも、モデルを演じている女優さんと言ったほうが適切なんじゃないだろうかと思ったことがある。特に根拠があるワケじゃないけど、他のモデルさんとはちょっと一線を画した表情の作り方があるような気がした。そんな凛さんを、一度、撮ってもみたかった。

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凛さんの写真は、どちらかというとシリアスな表情が多い。実際、いいモデルさんは多彩な表情を持っているし、ワタシ自身もシリアスな表情に魅力を感じる。でも、実際の凛さんは、とっても気さくで明るく、気遣いを忘れない大人の女性だ。今回は、そんな彼女の実像・・・たぶん「実像」だと思うけど(汗)、・・・に一番近いと思われる一枚を掲載した。

今回のカメラは、久々となったE-3に、松14-35mm、竹50mmマクロ、梅9-18mmの松竹梅トリオと、E-P1+20mm F1.7を持参した。上の写真は、巨大な松レンズでF2開放、1/40で撮影。E-3を操作するのは久しぶりだったけど、この2年で一番多くシャッターを切ったカメラだけに、スグに勘を取り戻した。

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次回は、E-P1 & 20mm F1.7の写真を掲載予定だす。。

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2009年09月23日

E-P1 de 川口凛 @YOKOHAMA その2

やっぱ、E-P1は女子の人気度がとっても高いっ! 先日の吉乃ゆうなサンも、女性誌に宮崎あおいの広告が出ているのをみて「このカメラ欲しい〜」と言ってたし、昨日の凛サンも興味津々。「これ、レンズ交換できるんですか?」などと質問も。自身もAE-1とGRDを使っているとのことで、カメラへの興味も深いらしい。そんな凛サンには、撮影後の打ち上げの時にE-P1を持っているところを写させていただきましたデス。眼がカワイイです。

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そんな凛サンに、E-P1のレンズを向けたときのファーストショットがコレ。ちなみに、E-P1と言えども思ったことが文字になって写る機能はついていません。念のため。

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孫子の兵法に「己を知り、敵を知り、地の利を知れば、百戦危うからず」というコトバがあるけど、これは写真でも一緒。実は己を知るのが一番難しいと思うのだが、今回は、敵=被写体はハジメマシテのモデルさん、地の利=ロケハンもない状態で挑んだので、百戦危うい状況下。でも敵から塩を送ってもらって、なんとかヨサゲな写真も撮ることができますた。LUMIX G 20mm F1.7を使用。

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同時に使ったE-3と比べると、解像度や高感度の特性では大きな進歩が感じられる。画面で等倍で見ると、E-3のもわっとしたエッジに比べると、E-P1はローパスフィルターの改善によってシャキッとしている。顔認識モードで、ピントを外す心配も意外と少ない。

でもポートレートを写すときは、やっぱりEVFがあったほうが絶対にいい。レスポンスもE-3と比べると雲泥の差で、昨日のメインカメラは、やはりE-3になってしまったのは当然の結果デス。

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20mmのレンズ性能も申し分ない。ただし、輝度差が大きい被写体の場合、画面周辺部でかなりのパープルフリンジが発生するので要注意。倍率色収差の補正は十分ではない。

古民家でも撮影だったので、今回はトイフォトで統一して掲載しますた。もちろん、実際のレンズは、周辺減光は少ないですヨ。この明るさのレンズにしては。

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アルミンク&新日本フィル @サントリーホール

NJP新シーズンの開幕を飾る定期演奏会、今年はサントリーホールで迎えることになりました。これまでずっとNJPのフランチャイズたる墨田トリフォニーの定期会員だったんだけど、思うところがあって今シーズンは「異動」することにしたノダ。

理由その1=自宅や勤務先から遠い気がする・・・・実際はそんなに時間は変わらないんだけど、距離的に錦糸町は遠く感じてしまうのだよ。理由その2=トリフォニーは3階席からステージが見にくいし、音も硬すぎる。一方、トリフォニーのほうがプログラム的には興味をそそられるモノが多く、サントリーだと座席ランクを上げないと正面側に座れないというのがあって、ずっとトリフォニーに行っていたんだけど、今シーズンは思い切ってサントリーに変わってみたというワケ。

・シュニトケ作曲 モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン (1977)
・シマノフスキ作曲 交響曲第4番『協奏交響曲』 op.60
・シューベルト作曲 交響曲第8番ハ長調『グレイト』 D.944

・指揮:クリスティアン・アルミンク
・ピアノ:クン=ウー・パイク

プログラム的にビミョーなせいなのか、それとも元々定期会員が少ないのか、それとも連休最終日のせい?・・・会場は空席が目立ち、8割ちょっとの入り。で、・・・すいません、前半の2曲は正直言って全く波長が合わない曲ですた(汗)。

一曲めは、モーツァルトをモチーフにしたシュニトケ流のパラフレーズ。最初に舞台が完全に暗転し、そこから夜の森の中から聞こえる動物や鳥の鳴き声のような響きが聞こえてくる。少人数の弦楽器だけで構成された奏者たちは、コンマスの音だけが頼りで弾いてると思われ。そして舞台の照明が点り、モーツァルトの断片と思われる戦慄がいくつも登場し、消えていく。最後はハイドンの「告別」よろしく、VnとVla奏者は、弾きながら舞台袖に消えて行き、指揮者のスポットだけを残すだけになる。アルミンクは指揮棒を振り続けるが、あれっ? 誰もいないっ!というオチで終わる。シアターピース的な要素があるけど、面白いかと問われると否定的な答えになってしまう。アイデアとしても凡庸な印象がぬぐえない。音楽的にも?。

シマノフスキは、鋭角的な響きが印象的な曲だが、・・・・聴き疲れする曲ですな。

後半は「グレート」。晩年のシューベルトの作品だが、その演奏はとても若々しく清冽な印象だ。「晩年」とはいってもシューベルトが死去したのは31歳。グレートの作曲はその数年前、・・・現代で言えばまだ青年の作曲した曲である。よくありがちな重厚な演奏はむしろ似合わないのかもしれない。サントリーホールで聴くNJPの響きは、トリフォニーのそれと比べて、とても豊かで弦楽器がとてもキレイに響く。アルミンク流の「グレート」、特に第3楽章、第4楽章は良かったデス。

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2009年09月24日

川口凛@横濱 その3

「凛」という名前が本名なのか芸名なのか、実は知らないんだけど、・・でも凛という名前がホントにぴったりする人だなぁ。この名前は凛サンのためにあるんじゃないだろうかと思うほど。芸名だとしてもぴったりでカッコイイと思うけど、本名だとしたら命名した人はエライっ!生まれたときにこういう女性になることを予見していたんですから。

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今日は、ノースマイルの写真を選別し、ワタシの原点であるモノクロームに仕上げました。微妙に甘めのテイストも加えてあります。

 

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すべてE-3、上から松14-35mm、梅9-18mm、竹50mmマクロを使用。

posted by のら at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | Photograph-Portrait