2009年06月07日

フェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団@サントリーホール

6月4日(木)は、モスクワ放送交響楽団のソワレで、サントリーホールへ。このところ雨模様の天気が続き、アークヒルズで咲いているアジサイの花が梅雨kが近いことを教えてくれています。

20090604 

このところ円高にもかかわらずオケの来日公演のチケット高騰が続いていて、ウィーン・フィルやベルリンフィルなんかはS席35,000円が相場になっているし、バイエルン放送響だってヨーヨー・マが登場する日は35,000円、その他のオケもS席は2万円前後が相場になりつつある。はっきり言って、コレはちょっと異常。ワタシがクラシックのコンサートに行きはじめた頃、80年代の終わりくらいかな?・・・カラヤン&ベルリン・フィルのS席が22,000円だった記憶があるから、それから比較して1.5倍以上に上がっている計算になる。

それに比べて今回のフェドセーエフ&モスクワ放送響、この顔ぶれは35年間変わっていないらしいけど・・・、当時はたしかS席13,000円くらいじゃなかったかなぁ。今回の来日公演は、S席15,000円だから、多少上がってはいるけれど、まぁナットクの範囲内。当時は7,000円くらいのC席で聴きに行った記憶があるけれど、今回は4,000円のD席=Pブロックの後方で聴くことにした。音はかなり違和感があるけれど、時には裏側からステージの動きの全体が眺めるのも悪くない。

チケットの値段はソコソコだったけど、売れ行きはイマイチだったらしく、1ヶ月くらい前から割引のチケットが出回った。結果的には、空席は少しあったけど、全体では9割近く入ったんじゃないかな。

チャイコフスキー:バレエ組曲『白鳥の湖』
Tchaikovsky: Ballet suite "Swan Lake"
チャイコフスキー:交響曲第4番
Tchaikovsky: Symphony No.4

「白鳥の湖」は、プティパ版のストーリーの順番に沿って管弦楽曲を40分程度にまとめたもの。先月に新国立劇場でザハロワの「白鳥の湖」を見たばかりだったから、その時の情景とダブらせながら聴くことができました。特別に巧いオケではないけれど、Pブロックから見ていると、さすがに長いコンビだけに指揮者とオケの間には阿吽の呼吸がある感じで、音楽の緩急やデュナーミクの動きなんかは有機的な一体感が感じられる。バレエなしだからこそのスピード感あふれる表現もあって、管弦楽だけの「白鳥の湖」もオモシロイ。というか、ぜひとも聴くべき。

後半の交響曲第4番は、前半以上にテンションが高まり、特に第3楽章以降はかなり白熱した演奏を聴かせてくれました。フェドセーエフは、こうやってモスクワ放送響を聴くだけでは、結果だけしか分らないからその凄さが理解されにくいかもしれないけど、東京フィルに客演したときには見違えるようなサウンドを引き出してくれてスゲー指揮者だと実感させてくれた人。オーケストラ・トレーナーとしてはかなりの実力者なのは確かだと思うのだが、モスクワ放送響を、この先、どのような高みに導こうとしているのか、そこが見えにくい感じはするなぁ。

アンコールは、チャイコフスキー:「四季」より 雪の下と、「白鳥の湖」より スペインの踊り。満場の拍手に応えて、オケが引き上げた後のステージに、フェドセーエフが呼び戻される一幕もありました。

posted by のら at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | orchestra