8月2日、この日は土曜日。こうやって旅を続けていると曜日の感覚がなくなってくるけど、旅の終わりが近づいているのはひしひしと伝わってくる。
さて、奄美まつりについて。ちょっと感じたことを一言。「踊るアホウと見るアホウ」という言葉があるが、このまつりは明らかに「踊るアホウ」のためのお祭りだ。観光客誘致のためのまつりだったら、空港でまつりのパンフレットを配るとか、市内の観光客が泊まりそうなホテルや宿でも広報紙などが置かれているハズなのだが、こんなものは全くない。ホントに見事なまで外部向けのPRがされていないのだ。「奄美まつり」でググっても、公式サイトが見当たらない。ワタシの探し方がマズイのかもしれないけど、これだけ大規模なまつりなのに、いまどき公式サイトもない祭りっていったい・・・・(爆)。
そんなワケで、もし、このまつりのプログラムを知りたいと思たら、地元紙の南海日日新聞に折り込まれていた特集号を見るしかない。たつや旅館でも、その新聞を見せてもらって、やっと祭りの詳細がわかるという感じなのだ。花火とビアパラダイスは別だけど、その他のプログラムは基本的に地元の人向けの参加型のお祭りなので、そういう意味では通りすがりの観光客が見ても「あ、何かやってるな・・・」という程度で終わってしまうかもしれない。ワタシ的には、奄美の文化を知る上で、とっても興味深いと思うけど。
で、この日は舟漕ぎ競争、沖縄風に言うとハーリーだ。泊まっているたつや旅館からも歩いてスグのところが会場で、名瀬港の周りには各集落=チームごとのテントがたくさん出ていてスゴイ熱気。
私が見た午前中は、たぶん・・・まだ1回戦だったのか、出場するチームの力はいろいろ。コースをどんどん曲がっていく船や、フラッグをまわるのに戸惑っている船がある一方で、2位以下を余裕で引き離して余裕でゴールする船もある。この後の予定などがわかれば、もっと見ても良かったのだが、プログラムが手元にないので決勝が何時ごろに行われるのかもわからない。このまま見続けても先が見えないので、バイクを飛ばして大浜海浜公園に行ってみることにした。
前に来たときは、観光ネットワーク奄美の水間さんに自転車を借りて行ったんだけど、今回原付で行ってみて改めて思った。4年前はよく自転車でココまで来たなぁ・・・・(爆)。写真では良くわからないかもしれないけど、やっぱり水蒸気でモヤがかかっている。奄美の夏はこういうときが多く、風景写真を撮るのには難しい。きれいな写真を撮るには、空気が澄んでいる午前中早くから動き始めることが大事だし、海を写す場合は順光になる時間帯、満潮になる時間帯を調べた上で出かけたほうがイイ。
大浜海浜公園内にある水族館にいるウミガメ。水族館そのものは小さくて、・・・見るべきものは少ないかも。
奄美伝統の高倉作りの休憩所。大浜海浜公園は、名瀬から近い割には海がキレイ。夕陽の名所でもある。
しばし大浜海浜公園にいて、昼ごはんを食べようと思ったんだけど、海浜公園内にある食事処ではあまり食べたいものがなくて、名瀬に帰ってきてから昨日も行った「鳥しん」へ。注文したのは地鳥ラーメン(600円)なのだが、これは鳥のダシが出ていてウマイ。翌日にはさらにこの店で鶏飯も食べたんだけど、個人的にはもっと味が濃いほうが好み。したがって、個人的には、鳥しんで一番のオススメは地鳥ラーメンだと思う。

そして名瀬市内でお土産探しの散策に出発。その前に泊まっている「たつや旅館」を一枚。外観からはそんなにイイ宿だとは思えないが(爆)、泊まってみればわかるその良さなのだ。
おもやげを探しに某酒屋に行くと売り物の米の上で爆睡する猫をハッケン。
宿に戻ってからシャワーを浴びてちょっと昼寝。そして夕食はちょっと早めにたつや近くの居酒屋喜多八で軽く飲んで、八月踊りがはじまる時間を見計らって店を出た。
名瀬の繁華街の通りは、島の各集落ごとの踊りの輪で埋め尽くされる。人数が多くて活気のある輪もあれば、そうでない輪もあるけど、どの踊りも集落の総力を挙げた出し物だ。下はたつや旅館前での1コマだ(たつやは写真右端)。
写真を撮って歩いていたら、青年会の人に生ビールを貰ったり、観光ネットワーク奄美の事務所前に立ち寄ったら、4年前にガイドとして1日半案内してくれた水間さんに缶ビールを貰ったり・・・。
八月踊りも終わって宿に戻ったら、たつや旅館の食堂で黒糖焼酎をのみながら「ゆんたく」(=沖縄の言葉でおしゃべり)が始まった。4年前は毎日のようにたつや旅館で、宿のマスターのちあきさんを囲んでの飲み会があったんだけど、今回はこの日が初めて。ちあきさんの同級生には4年前にも会ったことがあるハズ。
同宿の人や、これから旅館のヘルパーになる人たちとの話も弾んで、11時過ぎには近所のカラオケバー「ミスティ」に。宿に戻ってきたのは2時くらいだったかな・・・・よく覚えていないデス。