このところ妙に忙しい。時間的に拘束されるような忙しさというよりも、スケジュールに追われるような慌しさである。
ホントなら一息ついている時期なんだけど、これからさらに忙しくなる予定なのだ。
そんな中、amazonで注文しておいた「のだめカンタービレ」の続巻(4〜11巻)を読んだ。これで現在、出版されている
「のだめ」単行本は全部読んだことになるけど、これは掛け値なしに面白い。クラシック音楽ファンだったら間違いなく楽しく読めるはず。
ヒロイン=野田恵(愛称:のだめ)は不思議系の音大生なんだが、
現在の音楽教育では計り知れない天才的なピアノの才能を隠し持っているという設定。さらに風呂にも入らず、部屋の掃除もしないという、
少女漫画では異例のキャラなのだが、こういうキャラがヒロインとして受け入れられるというのも、時代の変化なのだろうと思う。
対する指揮者志望のピアノ科の所属の千秋真一は、オレ様系のキャラで、ピアノはもちろん、ヴァイオリン、
指揮者としての才能も発揮し、女子学生の憧れの的。このようにヒロインが学内では目立たない存在で、その相手役の男子が「憧れの的」
という設定は、少女漫画の王道中の王道なんだろうと思う。それにしてもヒロインの のだめ
が福岡県の有明海に近い大川市出身という話にも驚いた。この間、私が行った柳川の近くで、バスで佐賀に行く途中の通過したハズの場所なのだ。
なんか不思議な偶然である。
さて、音楽をテーマにした漫画でいまひとつイメージしにくいのは、紙面から音楽が聴き取れないことである。
もちろん漫画の中では音楽を上手にビジュアル化しているんだけど、たぶん、
漫画の読者の中にはテーマとなっている曲がどんな音楽なのか知らずに読んでいる人も多いはず。だからといってこの漫画を、
実写版映画にしたりアニメにしたらどうなのだろうか?・・・・・・やっぱ、この漫画は、
音のない漫画の世界にとどめておいた方が無難だろうと思う(^_^;)。
読者が頭の中で描いている声や音楽のイメージは人それぞれで、それを超える俳優や音楽を作るのは難しいだろうなぁ。それに、
この漫画の実写版映画を作ったらめちゃくちゃカネがかかりそうだべ。
ま、何はともあれ、誰かに借りてでも読んでみることをオススメします。